今日は、夫の仕事の関係で高取方面へ一緒に車で出かけました。
初めて行く所だったので迷いに迷って、道を尋ねたコンビニの傍に「吉祥草寺」を見つけてびっくり。
ちょっと立ち寄ってみました。
役行者ゆかりの寺の境内には役行者が腰掛けた石や産湯などがあり。
また1/14に行われる左義長(大とんど)は1300年ほど続くもので県無形民俗文化財に指定されています。
この日は雨だったのでとんどに使われるものにはブルーシートがかけられていました。
高さ6mもある大とんど、一度見てみたいものです。(大とんどを作っていく様子はこちらでご覧になれます。)
用事が済んでの帰路、
美術散華の美しい印刷で定評の岡村印刷工業敷地内にある版画工房「車木工房」に寄りました。
写真左:前庭の向こうには斉明天皇陵。庭の左手は焼き物の工房だったところ。
写真中:庭の右手には版画作品を展示しているギャラリー。
写真右:ギャラリー第1展示室。ヨーク・シュマイサー、杉本健吉、小泉淳作など東大寺と関係深い作家の作品も。
写真左:展示室第2室はすべて千住博作品。すごい!
写真中:千住作品。雁皮紙という薄い和紙に染色もオリジナル、その上に版を刷った作品。
写真右:小泉画伯は東大寺の障壁画を現在手がけてらっしゃるのだとか。(写真は部分)
(※展示室内の写真撮影は許可を得ています。)
車木工房は10年くらい前だったか、展示室が一般公開された頃に一度伺ったことがありました。
今回、この近くに所用があったので、ついでに寄ってみたのですが
実はもう一般公開はされていないのでした。それを知らずに伺ったということで
この日は特別に展示室のみ見学させていただくことができましたが
通常は入館することができませんのでご注意下さい。
時間的拘束の大きい生活(義母の介護生活・・・)をしていますので
趣味の美術館巡りも昨年来しばらくお預けでしたが
久しぶりにこちらで版画作品を鑑賞でき、ものすご〜く気分すっきり☆
やっぱりアートはいいです!
突然の訪問にも関わらず入館させていただき感謝です。
でも、こんなに素晴らしいギャラリー、やっぱり一般開放してほしいと思いました。
車木工房のことは、『季刊銀花』160号に特集記事で掲載されています。
(ここで雑誌『銀花』について検索したら、来号で休刊になるという記事が!ショック!!)
この辺りの地名「車木」は、九州で亡くなった斉明天皇の遺体を
牛車で運んで来た(車が来た)ことに由来するというらしいです。
さて、車木工房を出ての帰り。この後は藤原京のあったところへ。
1300年前の今日はまだこの地に都があったんだと感無量になりながら
雨が降って寒い中、藤原宮跡に立ってみました。
平城京へ遷都される前の都だったところ。大和三山に囲まれた気持ちのいいところです。
思っていた時間よりも早く帰れそうなので
藤原宮跡からの道中、もう一カ所私の行きたい所に寄れると言われて
迷わず「石上神宮」をリクエスト。
あの吉田さらささんも石上神宮を最強のパワースポットと書いてらっしゃいますが
うん、確かにそのような気が満ちたとても気持ちのいい清浄なところでした。
(あまりたくさんの神社を知ってるわけではありませんが、ここは気持ちよかったです。
でもこれも訪れた時の状況によりますよね。このときは冷たい雨の降る午後、
誰もいない静かな境内がそういう状況を作り出してくれていたと思います。
ただ、お気に入り神社ベスト3に一気に入りましたが。)
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助手席でナビを担当した私は、土地勘のない場所を地図とにらめっこして。
この辺り奈良県中部の地図を見ていると古墳があっちこっちに点在していて面白そう。
歴史地理をきちんと勉強してから廻ってみたらもっと面白いのだろうなぁ。
古代史も勉強したくなってきたなぁ・・・。と、ちょっと思ったのでした。
奈良は広くて深くて面白くて・・・遠いわ。。。