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2010年3月22日月曜日

春うらら*浄瑠璃寺から岩船寺へ

3連休の最後の日。
良いお天気に誘われて、午後から「当尾(とうの)の里」を歩いてきました。



浄瑠璃寺までは車で20分。
駐車場に車を停めて、岩船寺まで「石仏の道」を往復歩きます。





春爛漫☆
レンギョウや馬酔木(あしび)や紅李(べにすもも)。
浄瑠璃寺参道の木蓮の大きな木には今にも開きそうな白い花が飛び立つ小鳥の群れのようで。
ヤマツツジも咲き出している!梅の花もまだ見頃!と、あちらこちらで花々の競演を楽しみながら歩きます。


「からすの壷二尊」「弥勒磨崖仏」「三体地蔵」「わらい仏」「八帖石」
道端の巨石に彫り込まれた篤い信仰の証は700年の時空を超えて
道を歩く私達に何を示すのだろう。







のどかな山里。
うぐいすのさえずり、新緑が目に眩しく新しい。あぁ気持ちがいい。




浄瑠璃寺から岩船寺までは、往きは上り坂で1時間、帰りは下り坂で40分。
「当尾の里」は奈良からも近くて半日あれば充分ハイキング気分が楽しめるところです。

2007年に訪れたブログ内記事も参考にどうぞ。
「当尾の里を歩く〜その1岩船寺へ」
「当尾の里を歩く〜その2石仏の道を歩く」
「当尾の里を歩く〜その3浄瑠璃寺」

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道端に見慣れぬ木の実のようなものが落っこちていて
外側の皮を剥がすと・・・きっとこれが羽根つきの羽根のむくろじの実かな?

 

2007年9月20日木曜日

当尾の里を歩く~その3 浄瑠璃寺

まずは山門へ続くこの参道・・・



山門をくぐる前から、この小径の風情にすっかり心うばわれてしまった人も多いのでは・・・?

今の季節、萩の花が咲き始めていました。



またヨメナや水引草、そして名も知らぬ野の花たち・・・

 


ここのお寺は、中央に宝池、東岸が現世の「此岸」で薬師仏(重文)をまつる三重塔(国宝)、対岸の西岸が来世の「彼岸」で九体阿弥陀如来像(国宝)をまつる阿弥陀堂(国宝)・・・と極楽浄土伽藍を表現する浄土式庭園(特別名勝及史跡)なのですが、




そんなお寺の境内のあちらこちらにも野の花が咲いていて・・・
そしてノラちゃんものんびり寛いでいます。

創建当時の平安時代のままの面影を残している古寺でありながら、さり気ない素朴な佇まいの浄瑠璃寺。
朱塗りの三重塔も阿弥陀堂も、木立の中に見え隠れしながらまわりの緑豊かな自然の中に溶け込んで素晴らしいお寺です。



◇浄瑠璃寺

拝観時間:3月~11月 9:00~17:00
     12月~2月 10:00~16:00
拝観料: 300円
tel : 0774-76-2390

秘仏公開 ・吉祥天女像 毎年1/1~1/15、3/21~5/20、10/1~11/30
     ・薬師如来像 毎月8日、お正月の三ケ日、春秋彼岸の中日(好天の時のみ)

博物館へ出ている仏像 ・馬頭観音像(重文) たまたまこの9月一ヶ月間だけお里帰り中でした。
           ・四天王像(国宝)のうち、多聞天、広目天が国立博物館へ。

◇浄瑠璃寺から帰りのバスの時刻表・・・この道程で歩いてみると、ちょうどお昼頃に浄瑠璃寺に到着しましたので、お昼前後の時間帯のみ記しておきます。

JR奈良駅・近鉄奈良駅行きは、13:11、15:10 (奈良まで約25分。570円でした。)
JR加茂行きは、12:06、14:06です。

そして今日のお楽しみは、そば処「吉祥庵」。

こちらのご主人、守田蔵さんは晩年の白洲正子さんと交流のあった信楽の陶芸家。
以前に知人の個展で奈良倶楽部にお越しいただいたこともあり、一度お邪魔したいと楽しみに伺ったのですが・・・


あらあらお休み・・・ん?個展の会場は奈良倶楽部のご近所「五風舎」さん!
それでは早速奈良に戻って行ってみましょう。   ・・・・続く

◇吉祥庵
営業時間:11:00~17:00
お休み:不定休
tel: 0774-76-4007

小さなホテル奈良倶楽部








 

当尾の里を歩く~その2 石仏の道を歩く

岩船寺から浄瑠璃寺までの石仏の道

順路としてはこの方が下りになっていますのでお薦めです。
およそ1時間前後で浄瑠璃寺に到着です。

道中の主な石仏をご紹介しますね。

 不動明王石仏

等身大で力強い感じの石仏です。でもよく見るとちょっとユニークな面持ち。藪の中に佇んでいます。

 急な坂道にも手すりがついています。

 笑い仏

当尾の里の石仏群の中でもスター級の仏さま。永仁7(1299)年の銘があるから700年間微笑み続けていらっしゃるのですね。



道中、田んぼの稲も色づき始めてまもなく収穫の季節です。



彼岸花もあちこち田んぼの畦に咲いていて秋の到来を感じます。

  からすの壷二尊
「阿弥陀如来」と「地蔵菩薩」の二面が彫られています。
 左側面地蔵菩薩像  正面阿弥陀如来像

 からすの壺

あぜ道を抜けて車道に出てもうしばらく歩きますと、脇の竹藪の中から、西向きの岩に阿弥陀如来像が。
横の岩には地蔵菩薩像(左)と十一面観音像(右)が彫られた、藪の中地蔵三尊が現れます。これも鎌倉中期の作。



藪の中地蔵三尊のそばの農家の軒先には、自家用野菜や手製の加工品の特設スタンドが。
ほとんどの小袋が1個100円と安くて新鮮!



ここまで来れば、浄瑠璃寺はもう目の前です。

それにしても、なぜ当尾の里にはこんなに石仏が多いのでしょう・・・。

畦道の脇や藪の茂みの中、野ざらしの石仏たちの豊かな表情を見て古の里人たちの素朴な信仰心に想いを馳せ、この風景に心洗われるようなひとときでした。・・・・続く

◇岩船寺

拝観時間:3月~11月 8:30~17:00
     12月~2月 9:00~16:00
拝観料:300円
tel : 0774-76-3390

小さなホテル奈良倶楽部












 

当尾の里を歩く~その1 岩船寺へ

これから秋のシーズン、当尾(とうの)の里の石仏めぐりは、
歩くこと大好きなお客様が多い奈良倶楽部でも、かなりの人気コースです。

何度も訪れた浄瑠璃寺や岩船寺ですが、石仏の道はもう十数年ぶりなので、
一度しっかり歩いてみようと、好天の昨日一人でバスに乗ってハイキングに出発しました。

奈良倶楽部最寄のバス停「今在家」9:34am発「下狭川」行きに乗り、約20分、「岩船寺口」で降ります。
(途中「浄瑠璃寺南口」というバス停がありますが、まだその先4つ目です。バス代490円。)

バス停そばのアスファルトの登り坂を10分ほど歩くと、道が二股に分かれています。
左側の細い道に入り、標識に沿って十数分程歩くとほどなく岩船寺に到着です。

 岩船寺山門

岩船寺は聖武天皇の勅願で建立されたという由緒あるお寺なんですが、
のどかでさり気ない佇まいの境内に入ると、ほ~っと気持ちがゆっくり和みます。

 三重塔と十三重石塔

 本堂

ご本尊の阿弥陀如来像は平安時代、四天王立像は鎌倉時代のものです。
お寺も本堂も全体として鄙の寺という印象ですが、こじんまりした中にも歴史と風格が感じられるいいお寺です。

お寺の前には美味しそうな草もちやかきもちのお店もあって、ちょっと小腹を満たして^^

では石仏の道へ・・・・続く

小さなホテル奈良倶楽部