2010年1月11日月曜日
「シネマデプト友楽」が閉館・・・*
いつかそんな日が来るだろう・・・と思っていたけれど
やっぱり現実になるとちょっとショックでした。
奈良の映画館として親しまれてきた「シネマデプト友楽」が1月中の営業で閉館になるというのです。
1942年の創業なのですね。子供の頃によく家族で観につれてきてもらった思い出があります。
「101匹のわんちゃん」とか。中学3年の三者懇談のあとで母親と別れて
初めて一人で映画館に入って観た映画は「卒業」だったとか、結構思い出すのです。
昔は最上階に回転する展望レストランがあって、成人式の後にそこへ友人達が行ったことや
(私は行かなかったけれど、当時は若草山の山焼きをこの展望レストランから観るのがステイタスだった。)
1階には「南都書林」というお気に入りの書店があったことも思い出されてとても懐かしい。
当時の奈良の空気感までも一緒に思い出されてきた。
そうそう、奈良倶楽部を始めてからは夫と交代で店番して
映画鑑賞はお互いに一人でというのがお決まりだった。
あの当時は2本立てというのも多かったなぁ。ああ、色々思い出されて懐かしい。
数年前に館内がとても綺麗に改装されてお洒落な映画館になったのに
何だかいつ行っても数える程にしか入館者がいなくて
大丈夫かなあと実は心配していたのだけれど。
何しろ駐車場がないからイオンのマイカルシネマに負けるよなぁ・・とか
だけどうちから歩いて行けるんだから映画の後は飲んで帰れるんだよなぁとか。
本当はもっとマイナーな映画を上映してほしかった。そういう特色を出してほしかった。
どこの映画館でも観れる映画だったら太刀打ちできないのに・・と要らぬ心配していたのだけれど
ああ閉館はかなり残念。
今日は夫と二人で奈良公園をてくてく歩いて映画館まで。
間もなく閉館する映画館自体を惜しみ、ついでに
ずっと観たかった「THIS IS IT」も楽しもうと。
多分この映画館で観る最後の映画になると思う「THIS IS IT」はとても感動的な映画でした。
印象的なフレーズがたくさんあって、これからそれを反芻する場面がきっとあると思える
人生に影響を与える考え方があちらこちらにちりばめられていた映画でした。
観にいくことができてよかった。
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映画館に行く道中、「カフェワカクサ」でクレープを♪ 美味しい♪♪
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映画館からの帰りはビブレ地下の「啓林堂書店」へ、”浦島太郎”状態の夫を案内してあげる。
県内一の床面積を誇っているだけあってすごい規模!
奈良関連の書籍もジャンル別にすごく充実していましたよ。
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それにしても。
三条通りという目抜き通りにぽっかり廃業した映画館があっては寂しすぎるよ。
この跡はどうなるのだろう?