2009年ももうすぐ暮れようとしています。
年の瀬の慌ただしい時期ですが
今年一年を振り返ってみましたら
やはり「感謝」の一言につきる想いでいっぱいです。
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今年3月に奈良倶楽部は20周年という節目の年を迎え、
開業以来続けていました「一泊二食付き」というスタイルを
「夕食無しの宿 "B&B"」に変更するという大きな決断をしました。
ここ1~2年、奈良の情報発信も大きく広がり
夕食は地元のおいしいお店で食べようと
夕食無しをリクエストされる方も多くなったことが、決断できた一つでもありますが。
夕食の時間に拘束されずに、奈良のあちらこちら、夕暮れ時から夜にかけての奈良と
旅の一日中を、もっと気軽にまるごと楽しんでいただきたいと
そのような奈良旅スタイルの宿として踏み出した私達。
おかげさまで、私自身が「旅のコンシェルジェ」として
より一層きめ細かくお客様に接することができましたこと。
旅の一日のスタートでもある朝食を、食材の質にこだわって
美味しく召し上がっていただくように充分に心配りできましたこと。
「奈良倶楽部」のすべての業務をこなしていく中で
一番占める割合が大きかった”夕食”がなくなって随分気持ちが軽くなり
より仕事愛に燃える(!?)ようになっていること。
20年のキャリアを一旦忘れて
新人のような新鮮な気持ちで21年目を踏み出せたことは大きなできごとでした。
宿に帰ってからゆっくりとお食事を楽しみたい・・・というお客様には
ご希望に添えず、大変申し訳ない気持ちでしたが
すべてが揃っているわけではない、この小さなホテルに興味を持ってくださって
ご宿泊いただきましたお客様方には心から感謝申し上げます。
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また、少し個人的なことなのですが・・・。
しばらく体調を崩していました相方もようやく年の瀬に帰ってまいりました。
といっても、しばらくはゆっくりペースで充分に養生して
春には元気な姿でお目にかかれるように努めたいと思っています。
・・・それにしても、突然のそして予期しなかった長期に渡る入院。
この一ヶ月半は長かったし、しょうじき辛いこともありました。
そんな中で、何とか希望を失わずに気持ちを前向きに保ってこられたのも
私の周りの人たちがそっと心を寄せて下さって
心から祈り励ましてくださったおかげと深く深く感謝しています。
たくさんの温かいお気持ちをいただきましたこと、本当にどうもありがとうございました。
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多くの方とお話をする機会の中で印象に残った言葉があります。
「病気は人生をチェンジするチャンス」
病を得て、自身の人生を見直すきっかけになった、ならざるを得なかった。
確かにそうですね。
私達ももう少し身の回りを整理してシンプルな暮らしを心がけようと思います。
また「祈りには力がある」・・・という言葉。
多くの方が私達のために祈って下さった時。
きっと祈って下さってると、とても心強く感じ勇気を得ました。
誰かのために祈るというのは、その人に心を寄せるということなんだなぁと
とても温かい気持ちに包まれたのです。そしてまた、私も誰かのために祈ってあげたいと思うのでした。
2009年の年の瀬に
多くの方にご縁をいただいた素晴らしい一年だったと感謝の気持ちでふりかえっています。
皆さま、どうもありがとうございました。
新しい年が皆さまにとって喜びに満ち溢れた素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。