2009年2月22日日曜日

修二会こぼれ話23~一徳火~



修二会に魅せられて何十年も写真を撮り続けているテラオさんが
「これ、お客様に見せたげて」と一般の人が撮れないようなところの
写真を何枚かファイルにして持ってきて下さった。

その中の一枚が「一徳火」
3月1日の深夜2時、今まで使っていた火はすべて消し、
堂童子によって火打石で浄火を灯す。この新たな火がお松明の火種となり
これを一年間大切に使っていく。

カチリカチリと響く火打石をはじく打ち金の音。
漆黒の内陣に最初の燈明の火が灯される瞬間。

テラオさんはこの「一徳火」が灯された一瞬の
何ともいえない荘厳な場に立ち会うのが一番身が引き締まるとおっしゃる。

1日の0:00頃から二月堂にいるからおいでと誘われたけれど・・・。
はてさて、私にそれほどの覚悟があるのか否か・・・。

※トップの画像はテラオさんの写真をさらに私がデジカメで写したもので
非常に画像が悪いですが、奈良倶楽部でお預かりしている写真ファイルは
どれも素晴らしいです。ファイルはフロントでお預かりしてますので
閲覧ご希望のお客様はお申し出くださいませ。

小さなホテル奈良倶楽部