2008年12月11日木曜日

「国宝三井寺展」


まず最初に・・・。
大阪展での会期が12/14(日)までと迫っていますが
もし行こうかどうしようか迷っている方がいらっしゃいましたら
何はともあれ、行って観てください!超!お奨めです☆

・・・・

門外不出の秘仏や初公開のものが多数出展されるということと
NHKの「新日曜美術館」での知識しかなく行ったのですが
仏教美術の展覧会としても超一級の名品揃い!
展覧会としてもその内容は大変充実していて
関係各位の力の入れようがビンビン伝わるすごい熱い展覧会でした。

そして三井寺の方々が長い歴史の流れの中で円珍という人となりや
その信仰の精神を、いかに大切に守り受け継がれてきたかがよくわかり
三井寺の歴史や文化にも触れることができた眼福幸福なひとときでした。


「新日曜美術館」で仕入れた知識で楽しみにしていた展示は

・修行中の円珍の前に出現した金色の不動を描かせたという
 「不動明王像(黄不動尊)」(国宝)
 ・・・これは本当に素晴らしかった!描かれている色彩、配色、
 狂いのないデッサン力!ため息が出るほどの美術品でありながら
 すごいオーラもあって、思わずジ~ンときてしまった!

・円珍と三井寺の守護神としてまつられる神像「新羅明神坐像」(国宝)
 ・・・これも異形の神さまとして面白くも迫ってくるものがある。

・円珍の彫像「御骨大師・中尊大師」(国宝)

・狩野光信(永徳の嫡子)の代表作として知られる勧学院の障壁画
 ・・・この障壁画は3分毎に蝋燭の灯りと普通の照明とに変わるので
 金箔の効果が照明によって随分違うのがよくわかります。

・優美な姿の「如意輪観音菩薩坐像」をはじめ「千手観音菩薩立像」など
 数々の仏像がどれもこれもいい!
 個人的には、白不動尊という、私の出身町にある神童寺の仏像が出品
 されていたのが意外なことで・・。

かなりのボリュームで時間もたっぷり2時間以上はかかりましたが
ゆっくり一巡してからもまだ立ち去りがたく、もう一度お気に入りを
見直しながら二巡して堪能した展覧会でした。


※大阪展の後は 以下、東京・福岡と巡回しますので是非是非!

『国宝 三井寺展』

<大阪展>
【会期】2008年11月1日(土)~12月14日(日)
【会場】大阪市立美術館
    TEL:06-6771-4874/FAX:06-6771-4856
【開館】9時半~17時
【休館】月曜(祝日の場合は開館、翌火曜に休館)


<東京展>
【会期】2009年2月7日(土)~3月15日(日)
【会場】サントリー美術館
    TEL:03-3479-8600/FAX:03-3479-8643
【開館】日・月・祝日は10時~18時/水~土は10時~20時
【休館】火曜(祝日の場合は開館、翌水曜に休館)


<福岡展>
【会期】2009年4月1日(水)~5月10日(日)
【会場】福岡市博物館
    TEL:092-845-5011 FAX:092-845-5019
【開館】9時半~17時半
【休館】月曜(祝日の場合は開館、翌火曜に休館)


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