2009年4月30日木曜日

鑑真和上ゆかりの花「瓊花(けいか)」

鑑真和上の故郷である江蘇省揚州市の名花で
ガクアジサイに似た白い可憐な花を咲かせる「瓊花(けいか)」



ちょうど今が見頃で、花の開花の状態に合わせて
唐招提寺「御影堂供華園」では5/6まで瓊花が特別公開されています。

唐招提寺で、現在 花を咲かせている「瓊花」は
鑑真和上遷化1200年の昭和38(1963)年に記念事業の一環として
中国仏教協会から贈られた一株の子だそうですが。

唐招提寺とご縁が深い東大寺戒壇院そばの勧進所境内にも
株分けされた「瓊花」が美しく咲いていました。


     
          
      

大仏池方面から戒壇院への道中。
ちょうど奈良倶楽部からのお散歩コースにあります☆

法華寺境内東庭園でも、同じく株分けされた「瓊花」が
ご覧いただけるそうですよ。

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朝のお散歩++
大仏池の周りや、大仏殿裏の講堂跡あたり。
緑が眩しいくらい美しかった。

     

小さなホテル奈良倶楽部

2009年4月28日火曜日

飛火野の「藤の園」

春日大社神苑から、飛火野へやって来ました。

お目当ては野生の藤
多くの人で賑わう、春日大社参道そばの飛火野の奥の奥。
野生の藤がぐわ~んと咲いているところ。

飛火野をどんどん南に進んで、小さな小川をひょいひょい飛び越えると

その向こうに、ぽっかりとした空間が開けてきます。
今年も藤の花を描く写生グループの人達がいらっしゃいました。







この一つ目のぽっかり空間から、もっと奥。東の方へ進むと

二つ目のぽっかり空間に。

ここまで来ると本当に誰もいないのです。
野生の藤にぐるりと囲まれた気持ちのいい空間。
鹿たちがのんびり草を食む音だけが響いている。

藤の花だけではない、まるで秘密の花園♪
   
      

昨年はここで、もうこの先に行けないようだと引き返したのですが
その後、智林堂さんから抜け道があることをお聞きして

今年は恐る恐る、こっちの方向でいいのかな?と進んで行ったのでした。
そうすると、案外あっという間に
この道に出たのでした。
ここまで来れば、もう高畑♪
高畑まで来れば、南の果てのあそこまで行くしかない^^
(・・・ということで、おいしいケーキをいただきに♪♪)
南果の前にもりっぱな藤 

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さて、これは何でしょう? 





 志賀直哉旧居の
勝手口横の郵便受けでした。

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奥飛火野の野生の藤、昨年よりも花房にボリュームがありました。
帰りは、ささやきの小径へ。

新緑シャワーをたっぷり浴びながらの散策。
とても気持ちのいい時間でした☆

小さなホテル奈良倶楽部

2009年4月26日日曜日

春日大社神苑「藤の園」

春日大社の社紋・シンボルでもある日本古来の花、藤の花。


神苑(万葉植物園)「藤の園」では、そろそろ早咲きの藤が見頃を迎え
ちょっとめずらしい種類の藤が公開されています。
その種類約20品種、約200本が棚造りや立ち木造りにて
回遊式に植栽されています「藤の園」。
野生の藤とはまた違った、たおやかで高貴な香りが印象的でした。


      

咲き誇っていたのは数種類。遅咲きの藤の花はまだまだこれから。
5月中旬頃までは十分楽しめると思います。

では、早咲きの藤の花を♪
「白野田藤」
「八重黒龍」
「黒龍」
「本紅藤」
「麝香藤(じゃこうふじ)」
「九尺」
「白甲比丹」

足元にもう花が散っているのかしらと思えば・・・

可憐なスミレの群生でした。

「砂ずりの藤」
春日大社の「砂ずりの藤」から株分けされたもの。


こちらは、春日大社本殿前の「砂ずりの藤」 

年々房が小さく痩せて「砂ずり」とは名ばかりに・・・。

『春日大社 神苑』
開苑時間:3月~11月/9:00~16:30(17:00閉門)
     12月~2月/9:00~16:00(16:30閉門)
定休日: 3月~11月/無休
     12月~2月/月曜(祝日等と重なった場合は翌日)
拝観料: 大人 /500円   小人 /250円

では、この後は 飛火野の奥の方へ。
野生の藤を見に行ってみましょう・・・。(続く)

小さなホテル奈良倶楽部

2009年4月25日土曜日

5月のお出かけ情報


緑が目に鮮やかな季節になりました。
奈良公園からちょっと足を延ばせば新緑の春日原生林。

伝統行事や特別公開をチェックしながらも
やっぱり、この季節ならではのお奨めは
若葉輝く自然の中のてくてく歩き☆

新緑が眩しい奈良公園の雑木林の中は 空気も澄みわたって
ゆっくり散策するだけで気持ちもリフレッシュします。

5月の奈良へ。さあ、お出かけください。

<<伝統行事>>

◇5/1 11:00~(舞楽14:00)氷室神社「献氷祭」
 全国の製氷業者が参列し、鯛などの魚を閉じ込めた氷柱が供えられる。
 
◇5/2 13:00~ 東大寺「聖武天皇祭
 5/2に崩御された聖武天皇の御霊をまつるお祭り。
 (756年、56歳で崩御)
 8:00~11:30頃に天皇殿で論議法要が執り行われます。
 この法要中ふだん公開されていない天皇殿を参拝することが出来ます。
 (南大門を越えてすぐの大仏殿参道東側、勅使門より入って突き当たり)
 法要中なので建物の中へは入れません。無料
 13:00~式衆僧侶や稚児による練り行列
 13:30頃 鏡池水上舞楽台にて舞楽奉納

◇5/3 東大寺「山陵祭」
 8:00に東大寺大仏殿を出発、東大寺一山の僧侶が佐保御陵に参拝し、
 また大仏殿に戻ります。
 11:00~裏千家による献茶式
 大仏殿東回廊の施茶席では参拝者にお茶が振る舞われます。
 (大仏殿を参拝された方は自由に席に入ることができます。)
 約4000人分準備され15:00頃には終了します。

◇5/3 ・船宿寺「本尊薬師如来特別開扉」
       住所:御所市五百家 tel:0745-66-0036
    ・大峯山寺「戸開式」2:00~4:00
     修験道の祖・役小角が開いた山上の大峯山寺の戸が
     開けられる。鍵渡し式のあと人馬を組んだ講中が
     本堂の3つの戸の鍵を取り合う荒々しい行事。
     女人禁制の大峯山は9月23日の戸閉式まで賑わう。
       住所:吉野郡天川村洞川
    ・久米寺「二十五菩薩練供養」15:00~お渡り
       住所:橿原市久米町 tel:0744-27-2470
     聖徳太子の弟、来目皇子の創建という久米寺は
     久米仙人の伝説でも名高い。
     護国道場から金堂にかけた来迎橋を、観音・勢至など
     25菩薩に扮して渡る。
     
◇5/4 19:00 薬師寺「最勝会
 大講堂で行われます。無料
 平成15年に500年ぶりに復興された法要で、
 勅使役を迎えての大行列などの見どころあり。

◇5/4 「すすつけ祭り」橿原市地黄町(近鉄八木駅より徒歩10分)
       tel:0744-22-4001
     江戸時代よりの伝統行事。
     橿原市地黄町の人麿神社の氏子によって伝えられたもので
     長い墨つけ棒にひたした墨を同社境内などで子供たちに
     塗り付け、豊作などを祈る。

◇5/5 薬師寺「玄奘三蔵会
 法相宗の祖、玄奘三蔵を顕彰する行事。
 17:00~伎楽の奉納
 18:00~20:30 万燈供養 
 
◇5/5 春日大社「菖蒲祭
 10:00~端午の節句祭
 13:00~舞楽演奏会 神苑にて

◇5/5・龍田大社「神輿渡御祭」(生駒郡斑鳩町竜田1-5-3 )
    ・野上神社「蛇穴(さらぎ)の汁かけ祭り」8:00~16:00
       住所:御所市蛇穴(近鉄八木駅から徒歩10分)
     昔は参詣者にワカメの味噌汁をかけ豊作を祈ったので
     汁かけ祭という。現在は御所蛇穴の各家を
     ワラでつくった長さ10メートルの大蛇を子供達が担いで回り
     野口神社の蛇塚に収める。頭部は前日の朝、胴体は当日に作り
     12:00頃から町内を練り歩く。
    ・安倍文殊院「弁財天大祭」(桜井市阿倍645 )

◇5/10 春日大社「献茶祭」

◇5/11・5/12 春日大社・興福寺「薪御能

◇5/14 16:00 当麻寺「練供養

◇5/15 13:00 称名寺「珠光忌(じゅこうき)
      当日10:00~15:00 本堂と茶室を公開

◇5/16 13:00 霊山寺「ばら会式・えと祭」
      200種類2000株の薔薇の花が咲き乱れるお寺です。

◇5/19 唐招提寺「うちわまき」

◇5/28 不退寺「業平忌」

<<特別公開>>

◇5/1~5/20 法華寺「客殿・庭園・慈光殿一般公開」
◇5/1~5/20 不退寺「在原業平画像・多宝塔特別開扉」

◇5/8~5/24 キトラ古墳壁画「青竜・白虎」特別公開
         
飛鳥資料館 9:00~18:00(土曜日は21:00まで)
         会期中無休
         (※詳しい内容は後日アップしますね。)

◇開催中~5/5 薬師寺「春の大宝蔵殿特別公開」
◇開催中~5/5 興福寺「春期特別開扉- 北円堂・仮金堂 -」
◇開催中~5/6 唐招提寺「瓊花公開」9:00~16:00
           鑑真大和上ゆかりの瓊花が開花しています。
◇開催中~5/8 正暦寺「薬師如来倚像・収蔵庫瑠璃殿の公開」
◇開催中~5/10 般若寺「寺宝特別展」
◇開催中~5/20 当麻寺「中将姫展
◇開催中~5/31 長谷寺「春季特別寺宝展」

◇5/28 不退寺「多宝塔特別開扉」


<<イベント>>

◇4/29~5/5 9:00~16:00
 「奈良女子大学記念館・一般公開及び館内特別展示
問合せ:0742-20-3330 入場無料
 内容:我が国における女子高等教育と奈良女子大学の90年
    小倉遊亀「爛漫」原画も展示
 特別講演:5/2 13:30~15:00 記念館2階講堂にて
    中村興二文学部教授の特別講演「観ることから読むことへ」
     (受講無料)

奈良への旅行の参考にしていただければ幸いです☆

小さなホテル奈良倶楽部

2009年4月24日金曜日

奈良倶楽部*館内のお花


   
      

    
見る人が見れば、うふふと笑われちゃう?

「好きこそものの上手なれ」「下手の横好き」
何とでも表現できるけれど
私はお花を触っているのが本当に大好き。

自分勝手流という流派(笑)で好き勝手に活けている花たち。
毎朝、新しい水に換えて水切りをして最後の最後まで活かしきる。

例えはヘンだけれど
よく冷蔵庫の残り物でぱぱっと美味しい料理を作るように
残り物の花材を使ってぱぱっと素敵に活ける私って!と
時々自画自賛しているのです^^(もちろん心の中だけで)

チェックアウトのお客様に
「ご馳走さまでした。朝食がとても美味しかったですよ。」と
仰っていただけるのも すごく嬉しいのですが、
「あちこちに活けてあるお花が楽しみで」と
喜んでいただけるのも本当に嬉しくありがたいことです。

今日のお花のほとんどは父が育てたもの。
せっかくのお花、もう少し上手く撮れるようになりたいものです。

小さなホテル奈良倶楽部



 

2009年4月23日木曜日

奈良ホテルのティラウンジで



早朝の飛火野で未確認飛行物体(?)を撮影中のご一行さま。
ほっこり奈良ホテルのラウンジでお茶されている時にご一緒しました。

未確認飛行物体??ホントは高田容子さんが作る素敵なお洋服。
今年の秋11/3から11/9まで、フランスはパリ、サンルイ島のギャラリーで
展示会をされるのだとか。そのDM用の写真撮りを早朝の飛火野にて。

何だかもうパリって聞いただけで、すごい!って思ってしまう。
高田さんのファンの一人としては「頑張って!」とエールを送るのみ。
またDMが出来上がったらご案内させてくださいね。

::

朝早く4時から9時まで5時間、700枚以上も撮影されたこの方
この言葉。「集中力を持続させるのは体力」「体力イコール筋力やで」
「せやから気持ちよく遊ぶために筋肉つけんとあかん」って!
今日は朝から含蓄のある言葉を聞けました。

体育会系苦手、何事も気合一辺倒の私ですが、
精神力を支えているのも筋力なのですね。了解☆

小さなホテル奈良倶楽部

2009年4月22日水曜日

知足院の「奈良八重桜」

奈良公園の桜便り、いよいよ今回が最後のレポとなりました。
さあ、真打ちの「ナラノヤエザクラ」にご登場いただきましょう。



勿論レポーターは「奈良公園は我が庭だよ~」と豪語する我が愛犬。
 よろしく~♪


「奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)」については4/94/17のブログに
少しアップしていますが、いよいよ今年の桜も見納めかという今頃に
ひっそりと美しく咲く八重桜の品種の一つ。
奈良県や奈良市の花にも指定されています。

この八重桜が咲いている場所は何箇所かあるのですが
奈良倶楽部から、お散歩コースでぐるっと回って見られる所として
知足院と転害門裏(鼓阪小学校前)の「奈良八重桜」を・・・。

正倉院を囲む塀の北東の角に位置する知足院。
 石段を上がる手前を
右に登って行くと 

    
この知足院の八重桜は天然記念物の指定を大正時代に受けています

余談ですが、八重桜の手前に美しい椿の花も咲いていて

      
多分、樫舎さんのこの和菓子にこちらの椿の葉が使われているようです。
         ↓


うう~美味しそうなものを
アップしないで下さいよ。ささ、次は転害門裏の「奈良八重桜」を

見に行きましょう!

はい、こちらです♪ 
楚々として
綺麗ですね~♪

そうそう、小学校の校門前に咲いている「御衣黄(ぎょいこう)桜」
もう終わりかけだから花の色が黄色からピンク色に変わってきているよ。


    
        

「奈良八重桜」ではないけれど、正倉院前の「おかっぱ桜」のすぐそばにも
ちょうど咲き頃を迎えた八重桜が3本もありました。
「おかっぱ桜」が満開の頃には全然気がつかなかったので びっくり!

    

それにしても緑の美しい奈良公園!
少し歩くだけでも気分爽快です☆
 
大仏池周りの新緑が清々しい!
「山笑う」という表現がぴったりな感じの今日の山↓


桜の季節から、奈良公園の主役も
そろそろ野生の藤の花に変わろうとしています。

知足院入り口にも
野生の藤の花が咲いているよ♪
 

飛火野の奥の野生の藤ももう咲いているとか・・・。
「まほろば・・・つれづれ日記」さんに美しく咲き誇っている様子が
アップされていましたよ。「 奈良倶楽部通信」の昨年の日記にも
奥飛火野の様子をアップしていますのでよかったらご覧下さい。

gout(ぐー)ちゃんのレポ、楽しんでいただけましたでしょうか?
朝のお散歩にお出かけの お客様の参考になればと『桜の花便り』を
わんこと一緒にご紹介してまいりましたが、奈良公園の自然の美しさを
一番楽しんでいたのは私自身かもしれませんね。


     
          

小さなホテル奈良倶楽部