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2010年3月16日火曜日

花追い人の春

  

お水取りが終わると春がくる**
3月15日 修二会満行。
開山堂参拝の後、自坊へ帰っていかれる練行衆に見てもらうかのように
大仏殿裏側の桜の花がちらほらほころび始めていました。

  

二月堂裏参道の紫木蓮も もう間もなくですね。
 

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こちらは手向山八幡宮と法華堂の間を登っていったところに咲く白木蓮。
大きな蕾が今にもほころびそう。
木の下には枯れ葉色に同化した鹿ファミリー。連夜の行法、大勢の人の賑わいに少々眠そうですね。

   

2010年3月15日月曜日

二月堂修二会「お水取り」2010*「尻つけ松明」と、ちょっと思うこと



「尻つけ松明」*今年初めて見ることができました!

奈良に住んで21年。毎年、お水取りのお松明を見にきているけれど
14日の「尻つけ松明」と12日の「籠松明」だけは見たことがないのです。
今年も「籠松明」は、仕事を抜けられずに見ることは叶わなかったけれど
お水取り最後の日に、10本の松明が二月堂舞台の上に並んで
一斉に火の粉が舞い落ちる様子を見ることができ、ようやく念願叶いました。

昨日は日曜日ということもあって、すごいすごい人出でした。
1時間前に二月堂到着では、いい場所の確保もできずに
裏参道まで戻って、道端の石の上に座って待っていました。
(下の写真の所です。待ってる間もどんどん人が流れて行く。)

遠い場所からでしたが、自分の眼では綺麗によく見えて満足。
でもカメラをズームにすれば全部のお松明は入らなかったですね。



この後、結界の注連縄もお役ごめんとばかりに外されていました。

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13日は、夜遅くから二月堂へ。
昨年一昨年と「達陀(だったん)」に感動した記憶が忘れられずに
今年は一度、「達陀」の所作がよく見える西の局に詰めてみようと出かけたのでした。

お水取りの行は見るものではなく、聴くもの。・・・とどこかで聞いたことがあります。
本当に。そう思いました。
昨年も一昨年も南の局からの聴聞でした。
よく見えないながらも、心のどこかで感じ取ることができ
有り難いことと感動したのですが・・・。

西の局は、行法の所作がよく見えるということで
撮影許可書をぶら下げたカメラマンの方々が最前列、端から端までを独占状態でした。
ざっと十数名はいらしたでしょうか。

あまり苦言を書きたくはないのですが。
この方達のマナーが悪すぎて何とも後味の悪い聴聞となってしまいました。

シャッターの絶え間ないカシャカシャという連写音。
ビデオとカメラを両手広げて撮影している人。
後ろに座っている人が見えなくても気にせず、中腰になって夢中で撮影している人。
録音機を礼堂の中に落としてしまって、行法の最中にも関わらず中の人に取ってと言う人。
達陀の妙法が終わった途端に、まだ法会中だというのに立ち上がって片付けだす人。
注意をされていた人もいましたが「撮影許可をもらってますから!」と逆に開き直ってる人。

いつの間にこんな風になってしまったのでしょう・・・。
それに、撮影許可されたカメラマンがこれほど多いとは・・・。
許可証があるというだけで特別な人間になったつもりなんでしょうか。
傍若無人な行いを見て、この中では撮影してもいいのだと勘違いして(いや確信犯的に?)
カメラ撮影する人もいて、この祈りを捧げる場で何も集中できずにイライラが募るだけでした。

二月堂局に集う善男善女の多くは、修二会の行法を見学にきているのではなく
練行衆が捧げる祈りに静かに心を寄せたいと思ってお参りに来られているのです。

カメラマンの方々は、撮影が始まると臨戦態勢に入って多分周りが目に入らないのでしょうね。
でもここは自分だけが良ければいいという場所ではないはず。
それにプロのカメラマンなら何度もシャッターを押さないで一回で決めるべき。
よくわからずに不勉強で撮っているから、無駄な所でシャッター押しているしね。

このような状況が続けば、いつかは、全く撮影許可がおりなくなるかもしれませんね。

2010年3月7日日曜日

二月堂修二会「お水取り」2010*小観音さんのお松明

   

小観音出御の時に持つ「宵御輿の松明」(写真左と中)
先にケズリカケがついていました。

夕方ぽっかり1時間程余裕ができたのだけれど、中途半端に出かけても仕方がないかな。
雨も止まないし冷え込んでるし・・・。
ええい、迷っている間に出かけてみよう、と向かう先には二月堂。

でも時間的な制約があって、小観音さん出御のちょっと前に後ろ髪引かれながら帰ったのでした。

  

2010年3月6日土曜日

二月堂修二会「お水取り」2010*籠松明の部品作り

 
上の写真は、3/12に上がる ひときわ大きいお松明「籠松明」です。(一昨年撮影)
この籠松明を作るのも童子さん達の仕事ですが、1日で作り上げる訳にはいかないので
3/1から毎日少しずつ3/4までの間に、部分的な作業を済ませておくのだそうです。

3/1のお昼すぎに二月堂へ行った時に、ちょうどこの部品作りの作業をされていました。
手際のいい仕事ぶりの写真を撮らせていただいても(勿論仕事の邪魔にならないように)
こちらに知識がないものですから何が何だかよくわからず
あまり詳しくお尋ねするのも邪魔になりますので
帰宅してから小学館の「東大寺お水取り〜二月堂修二会の記録と研究」を参照してみました。

では、まず3/1の様子を写真でどうぞ。





「東大寺お水取り〜二月堂修二会の記録と研究」によりますと
1日には・・・
籠松明の頭部ののどくびに当たる部分を取り巻いて、シンの強度と重さのバランスを取る「ネッキ」六つを作るのだそうです。
「ネッキ」とは、経3~4cm、長さ20cmほどの雑木、一端を削ってとがらせ、それを3本ずつ束ねたもの。


本を読んでもよくわからないのですが
行って見たら何かわかるかなぁと翌日も二月堂へ行ってみました。
3/2の様子です。




同じく何が何やらわからないので本に書いてあったことを記しておきます。
2日には・・・
松明の竹に差し込んで頭部を形成するシンと「ノドワ」を作る。
「ノドワ」とは、竹の先端を漏斗状に開き、松明の芯を差し込んで竹に固定させるための、大小2個の輪。
割竹と藤づるで作る。
帰ってからこの文章を読んだのですが、う〜ん、「ノドワ」??
ノドワってひょっとして3/1の写真の一番上の左に映ってる輪っかのことではないのかしら?
ちょうど大小2個あったし・・・。それに頭部を形成するシンというのも3/1に作ったもののような気がするし・・。
それに、この本の3/3の部品が「ハネ」とあるのですが、この「ハネ」が3/2の部品のような気がします。

3日には・・・
松明の頭部を包んで保護し飾るための「ハネ」6本を作る。
「ハネ」とは松明の頭部を籠目状に包み囲むのに用いる。割竹の表皮に、松のへぎを羽状に結びつけたもの。

そして3日目。この日は、私自身が二月堂へ行けなかったのですが・・。
奈良ブロガー乙女部の部員お二人がお昼頃に
奈良倶楽部においしい和菓子を届けて下さった帰りに二月堂へ行くとおっしゃるので
これはチャンスと「奈良倶楽部通信」用の写真撮影をお願いしちゃいました。
  
上がしをんさん撮影の写真です。↑
下がちりんさん撮影の写真です。↓
   

う〜ん、これまたわからない・・・。

そして部品作りの最終日である3/4。
ちょっと遅れ気味の時間に行ってみましたら、童子の皆さん、ゆっくり休憩中のところでした。
「あ、あの〜」と恐る恐るお尋ねしましたら「あ、もう終わったで」とあっさり言われてしまって。
あんまり残念そうな顔をしていたのでしょうね。
「今度は8日に組み立てるからなぁ」「9時頃から来たらええわ」と教えていただきました。
でも朝食やらチェックアウトやらお掃除やらで午前中は出かけられないのです。残念。

お尋ねできそうな雰囲気だったので、「ノドワ」の疑問も聞いてみました。
昔は全ての部品を童子さんで手作りされていましたが
3/1に見た大小の輪っか2個(これが「ノドワ」と呼ぶのかどうかは確認していない)は
桶屋が作ってくるものだそうでした。本に書かれている時代と今では多少違いがあるのでしょうね。

では本に書かれていた4日目の作業は
4日には・・・
シンに打ち込んで松明の燃える部分となる「松明木(しょうみょうぎ)」200本ほどを作る。
「松明木」とは、松明のシンに打ち込んで頭部を形つくる松の割木。2cm角、長さ30cmほどに割り、一方の先端を削いで打ち込む。

その後、この「籠松明」に関しての流れとしては

3/7午前中に籠松明用の根付きの竹をクジ引きで選ぶ。

3/8 9:00頃に「松揃え」
「松揃え」とは、籠松明に用いる根付きの竹の長さを計って揃える行事。
細殿の階段の下から4段目あたりからここまで、という程度の目算で決めるそうです。

「松揃え」が済んだ後に籠松明の仕上げにかかるのですが
仕上げの様子を取材した昨年の朝日新聞(3/11朝刊奈良版)を
切り抜いて残していましたので 
その紙面の写真を使って、全くの受け売りを披露致しましょう^^

写真左:竹の先端を漏斗状に割り開き、ノドワ(喉輪)と呼ぶ大小2個の割り竹の輪をはめ込み固定する。
写真右:漏斗状に開いた竹の本体にシンを差し込んで、竹とシンを完全に固定する。

 

写真左:このシンに打込(松明木)を無数に打ち込む。
写真中と右:更に杉葉を差し込んで、直径70~80cmほどの球形に仕上げる。
   

写真左:薄板のハネを取り付け全体を籠状にくるむ。
写真右:ハネを折ったり割ったりしないように慎重に編む。
 

最後に化粧板(やすいた)と呼ばれる杉の薄板で囲んで花のように仕上げる。


長さ8m、重さ60~70kgにもなる「籠松明」
使われる材料も竹と木と藤蔓だけという、シンプルながらも
複雑な構造と美しさを兼ね備えた、さながら芸術品のようなものですね。

3/8の9:00頃に二月堂へ行けば、この様子がご覧になれます。
また出来上がった籠松明は食堂や仏餉屋の軒先に立てかけられています。(トップの画像)