2009年3月15日日曜日
名残の晨朝
修二会 満行の日の「達陀(だったん)」の後、
行中最後の「晨朝」の声明は、微音にて唱えられます。
昨年の聴聞で、この囁くような声明を聞き
えもいわれぬ感情が湧き出てきたことを思いだしました。
誰が名付けたか「名残の晨朝」。
声を出さぬ分だけ想像の翼が大きく羽ばたいて
心が自由に過去から今へと行き来して行きます。
最後の声明は囁くような声明。11人の小さな声。
調和の中の一人一人の声が囁くような小さな声でも
心の中にまだ残っている・・・聴こえてきている・・・。
(昨年の日記に書いたこの時の感想です。)
この時期、この奈良で、二月堂のそばで始めた奈良倶楽部。
個人的なことですが、修二会期間中には必ず
今までの出来事に対する感謝の念と
これからもお守りくださいということをお祈りに参ります。
今年も最後の日になりましたが
この囁くようなお声明に、心を合わせることができました。
ありがたいことです。
小さなホテル奈良倶楽部