2月とは思えないぽかぽか陽気のお天気。
仕事の合間の3時間の空き時間に、思い切って法隆寺まで行ってきました。
28日まで特別公開をしている「伝法堂の内陣諸仏」。
夢殿の北にある伝法堂は、毎年7月24日の18時〜20時頃「地蔵会」のときだけしか公開されないのですが
今回は、平城遷都1300年祭の記念事業「祈りの回廊〜奈良大和路 秘宝秘仏特別開帳」の一つとして
2/18~2/28の期間、8:00~17:00の日中に特別開帳されているのです。
↑ 夢殿北にある「絵殿」この奥に伝法堂がある。 ↑ 夢殿
夢殿の奥に位置する伝法堂は
聖武天皇夫人の橘古那可智(たちばなのこなかち)の住まいを移築した仏堂で
奈良時代の住宅建築としては唯一現存する建物で、国宝です。
内陣には、奥の方に奈良時代につくられた乾漆の阿弥陀三尊像3組9体。
手前には平安時代につくられた釈迦・薬師・阿弥陀・弥勒の如来坐像、梵天・帝釈天と、地蔵菩薩立像(室町時代)が。
そして周りに四天王像・・・と20体もの仏像が安置されています。
仏様もさることながら、伝法堂の建物自身、古建築というのでしょうか。
荘厳で趣のある佇まいがとても美しく印象に残りました。(こちらとこちらで写真が見れます。)
さて、2年ぶりに訪れた法隆寺。前回の訪問も同じ2月でしたが
あの時は「法隆寺を一人占め!」と言いたくなるくらい、ひっそりとしていました。
今回は、お隣の中宮寺「表御殿」の特別開帳と合わせて訪れる方も多く、大勢の人で賑わっています。
日中の自然光の中で拝観できるので評判がいいようですね。
明るい自然な光の中での拝観といえば
あのとっても暗かった金堂内陣も、すっかりイメージを一新していました。
修正会に行ってこられたお客様にもお聞きしていましたが
金堂の格子窓(連子窓)にもアクリル板がはめられていて
そして、つい最近行ってこられたたーさんもびっくりされてましたが
内陣も自然な明るさで壁画もよく見えて、本当にイメージ一新でした。
また、法隆寺のあちらこちらで
観光ボランティアの方が一生懸命ガイドをされているのを耳にします。
2年前に訪れた時も感じたのですが
皆さん、とても気さくに、そして丁寧に熱心に説明をしてらっしゃいます。
ボランティアガイドの皆さんが、本当に法隆寺を大切に思ってらっしゃって
そういう熱意がものすごく伝わってきて
この日、偶然法隆寺で合流したしをんさんと
「いつか時間のある時にゆっくりガイドをお願いしたいね」と同じことを口にしたのでした。
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今回はお天気が良すぎて、かえって写真がうまく撮れなかったので
たくさんの写真をアップ出来ずにいます。
前回訪問時の写真の方が法隆寺の良さを感じていただけるのではないでしょうか。