2010年2月6日土曜日

祈りの回廊〜秘宝秘仏特別開扉「中宮寺表御殿室内」とびっくりなニュース!

  

美しい菩薩半跏像(伝如意輪観音)で知られる中宮寺は
聖徳太子が母・穴穂部間人皇后のために建立したと伝わる最古の尼寺です。
宮家の皇女が入寺される慣習から門跡寺となり、宮家の方々をお迎えする場所が「表御殿」です。

今年「平城遷都1300年祭」に因んで行われている『祈りの回廊〜秘宝秘仏特別開扉』の
一つとして中宮寺では今月2月いっぱいに限り通常非公開の「表御殿」を特別に公開されています。
中宮寺のお隣の法隆寺でも2/18~2/28の間に「伝法堂の内陣諸仏」が特別公開されるので
それに合わせて出かけてみようかと思っていたのですが
昨日この付近に出かける所用もあって中宮寺だけ先に訪問することにしました。

中宮寺の御堂(写真右)はコンクリートで近代的に建てられたものですが
その奥の渡り廊下(写真中)を通っていくと
江戸時代に建てられた、築310年の「表御殿」が品格のある佇まいをみせてくれます。(写真左)

書院造の内部は華美でなく落ち着いた品のある室礼で
江戸時代に描かれた障壁画などが間近に見ることができます。
その障壁画、奥の間に描かれたのは吉野の千本桜と竜田川の紅葉だそうで
(紅葉の図はこちらからは見えない)ボランティアガイドの方が色々と説明をして下さいます。
欄間や釘隠し(これは2008年に修復されたものですが)などの意匠が何気なく素敵で
門跡寺らしい雰囲気がいたるところに感じられます。

::

ところで、中宮寺のHPを見て、びっくりなニュースを発見!
5/20〜6/10の期間、約1300年前につくられた天寿国繍帳の実物が特別公開されるのですって!
これは5/25~6/6まで、新潟市美術館「奈良の古寺と仏像 -會津八一のうたにのせて-展」に
ご本尊 国宝菩薩半跏像(伝如意輪観音)が出陳され、
その間は模刻像の身代わり本尊が祀られることからみたいです。
めったに見られない本物の「天寿国繍帳」、以前博物館で見てすごいオーラを感じてしまったので
また是非観に行きたいです。

::

中宮寺「表御殿室内」特別公開

期間:2/1~2/28
拝観時間:9:00~16:00(受付は15:45まで)
拝観料:大人500円
住所:生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
TEL:0745-75-2106