2010年2月15日月曜日

今週も・・てくてく奈良歩き*



先週の日曜日に続いてこの日曜日(2/14)もよく歩きました。

まずは二月堂へ。11日に奉納された山城松明講の根付きの真竹と
この日の朝に奉納された般若寺町 仁伸会からの根付き真竹がずらっと並べられていて。
「12日の籠松明用に選ばれるのはこの竹かな、あの竹かな?」とか
素人ながら心の中では勝手に奉納の竹を吟味している私。本当にどれもこれも立派な竹です。

その後、若草山山麓→春日大社参道→片岡梅林と歩いて奈良町まで。

    

 いつものお気に入りのお店でまったり寛いでいたら辻きりのお侍さんが!
カメラを向けるとすかさずポーズを決めるというカッコ良さです。

お店を出た後、駅近くの本屋さんで
最近お気に入りの作家ジュンパ・ラヒリの短編集を探す。
インド系アメリカ女性作家ラヒリの小説は、「上質の」という表現がぴったり。
先日読み終えた長編「その名にちなんで」の深い余韻は小説の醍醐味というものを
久しぶりに思い出させてくれたのでした。

本屋さんの店頭に並んだ奈良関連の書籍の多さにちょっとびっくりしながら
杉本健吉さんの新しく出た画集(これについてはこちらのブログに詳細が書かれています)や
お水取り関係の本なども購入して

もう少し気力を振り絞って、東大寺まで歩きます。
「なら瑠璃絵」最終日にどうしても撮っておきたかったのが
天平時代に作られた国宝の八角燈籠の音声菩薩像の美しき姿なのです。

お盆の「万灯供養会」の日や大晦日には、この八角燈籠に灯りが点くのですが
普段は灯りが灯らない八角燈籠。
「なら瑠璃絵」期間中は灯っていましたので
このチャンス逃すまじ!・・・というのが、この日一番の目的だったのです。

    
大仏殿の観相窓は開いていませんが、窓上部の隙間から
大仏さまの光背の化仏が漏れ見えて、これもまた一興なり。(トップの画像です。ピンぼけですが)

帰路。大仏殿裏側、大仏池で8時までまだ少し時間があります。
この日が最終日の、NATIVE WORKS.さんの「素材市」を冷やかし
お隣の工場跡事務室さんにもご挨拶。「なら瑠璃絵」期間中は夜も営業されていたのです。
  
夜の営業に合わせて、大阪の職人さんが一つ一つ吹いて作られた温かく優しいランプ
工場跡がライトアップされていました。
(このランプは2月いっぱいまで工場跡で展示販売されています。)
※工場跡での撮影とブログへの掲載は許可を得ています。

工場跡を出たら、別火坊への北の階段が目の前に見えます。



早いな〜。来週にはお水取りの練行衆がこの別火坊入りだし(2/20)
再来週の日曜日には、この階段を下りて二月堂参籠宿所に向かわれるのだもの。
春はすぐそこ♪なのですね。