2009年2月6日金曜日

二月堂お水取り「竹送り」について



二月堂修二会(お水取り)のお松明に使われる竹を奉納する行事の一つ
山城松明講による「竹送り」が今年も2/11に行われます。
その日のタイムスケジュールは・・・

朝早く、京田辺市にて周囲が30cm以上もある真竹が掘り起こされます。

9:00頃、普賢寺(観音寺)にて竹寄進の法要が行われます。
     *普賢寺には、十一面観音菩薩(国宝)が祀られています。

9:30頃、普賢寺出発

10:30頃、奈良阪(奈良倶楽部から北へ歩いて15分くらい)到着後、         大八車に移され車を引いたり肩に担いだりして一路東大寺へ。
11:00頃、国宝・転害門(てがいもん)前にて休憩。
      地元の有志の会によるお茶やおぜんざいの振る舞いがあります。

12:00頃、東大寺二月堂到着。

・・・というようなタイムスケジュールです。(時間は前後します。)

奈良阪から二月堂までの道中、一緒に竹を担ぎながら京街道を進んだり、
街道沿いから竹送りの労をねぎらったりと、
どこかで飛び入りで参加することもできます。

昨年の「竹送り」の様子はこちらをご覧下さい。
トップの画像は今朝の二月堂の様子。
奉納される竹を置くところも早々に準備されていました。


「竹送り」とは・・・
二月堂お水取りの「お松明」で使われる竹を届ける行事で
昔から、その真竹は山城地方などの竹が使われてきました。
かつては、お水取りの行が近付くと
奈良に通じる街道に寄進する竹を置いておくと、
村人や旅人や信者達によって二月堂までリレーされていったといいます。
そういった風習はいつのまにか消えてしまったのですが、
昭和53年頃に京田辺の有志「山城松明講」がこの竹送りの行事を復活させ

そして地元”奈良きたまち”の有志「奈良街道まちづくり研究会」でも
竹送りの一行を奈良阪でお迎えして、転害門で労って、一緒に歩いて
奉納するという形で竹送りの行事に参加されるようになりました。
(10年程前から)

勿論お松明に使われるすべての竹がこちらから調達されるのではなく
その一部(昨年は12本奉納)ではありますが、
こうして昔ながらの風習を再現して、多くの方々と一緒に
奉納するという形はとても素晴らしいものであると思います。

お松明用に、いい真竹を奉納するという山城松明講の方の意気込みもあって、昨年は、12日の籠松明用に、山城松明講から奉納された根付きの真竹が3本も選ばれたのでした。

では明日は2/20からの修二会の前行についてご案内します。(続く)

小さなホテル奈良倶楽部