2008年9月2日火曜日

旅の記録~前編~

美術館や博物館巡りを中心に、ちょっとしたmemo☆(訪問順)

サントリー美術館 

この展覧会は楽しみにしていたものの一つです。
工芸という芸術もある。私には現代アートよりずっと感動的でした。
ただ、後日鑑賞した東京国立博物館における着物の展示照明がすごく
よかったので、サントリーの暗すぎる照明がちょっと惜しく思われる。
(反物を選ぶ時、自然光の下で選んだりする感覚がほしかった。)

森美術館 

昨年訪れた時の「ルコルビジェ」展で森美術館の持つ力に圧倒され、
この作家は知らないけれど、美術館力を信じて行ってみた展覧会。
コストパフォーマンスという言葉がよぎってしまった私。。。。
 
 ヒルズの展望フロアより。

東京都庭園美術館 
 

好きな作家に好きな美術館。今回一番楽しみにしていたところです。
勿論期待通りの展示に美しい場所でした。
展示室で番をされてる人達、他の美術館に比べて年齢層が高い方達。
上品な感じでいつも好感を持ってしまうのです。
どの方もとても親切で誇りを持ってらっしゃる感じ。
(こういう点を見習ってほしい美術館もいっぱい知ってる。。。)

memo++小袖展も舟越桂展も『ドレスコード』があって、
前者は着物で、後者は木のアクセサリーを身につけて行くと
入場券が前売り価格に割引きされるのです。
舟越桂展では木の釦の付いたバッグで入場割引きしてもらい
こんな些細なことでも感動したので、
   ↓
こういうアイデア、どこかに使いたい。


東京都現代美術館 

TVで知った情報ですが、金沢21世紀美術館の立ち上げに参加された方が
今はこちらの美術館でチーフキュレーターを務めてらっしゃるという。
どのような企画をされ、どのような展示空間を創られるのか・・・。
そういったところを楽しみにしていた美術館です。

今回の特別展「PARALLEL WORLDS」はこの方がキュレーターではなく
出展アーティストでもあるユーグ・レプ氏の企画でした。

このレプ氏による作品解説(パンフの中の)、かなり能弁でちょっと辟易。
具象画が絵の中に説明多すぎるというのであれば
抽象的作品や現代アートも、後付の意味付け多しのような気がする。
意味付けされないと伝わらない作品なんて・・・。
付けられた言葉も大袈裟すぎるし・・・。

でも建物や内部から醸し出されている空気感はかなり好みでした。

フェルメール展 

私が出品している美術展と同じ場所で開催されていたので
これもいい機会と思って観てきました。初フェルメールです。

かなりの混雑を予測していたのですが、
開館すぐに先にフェルメールの場所に行ったので
(会場は一方通行ではなく、又戻ってこられる。)
一枚の絵に3~4人という恵まれた鑑賞ができました。

memo++作品の解説パネルが絵の横ではなく後側の壁に掲示されている。そういう工夫が絵の周りの混雑緩和に大変役立っていると思いました。
   ↑
この工夫、正倉院展でも絶対取り入れてほしいです。
作品解説がものすごく丁寧で詳しくわかりやすかったのもgood!

memo++フェルメール展での音声ガイドは
ペン先をシートにタッチすると音声が聞こえるもので
初めてこういうのを使ったので興味津々^^
ペンなので首にかけても重くなくて肩凝りさんにはいいですよ。

肝心の展覧会の感想は・・・フェルメールの絵、
本物を間近で観られたことは素晴らしい経験でした。堪能♪

若くして借金を残してこの世を去ったフェルメール。
残された絵は家族が返済のために手離したことなどを知って
今この現在にこれほどもてはやされている人気との隔離に
世の無情を思ってしまった。。。

そして東京での最終日は、息子の下宿の近くの下町風情が残る、
谷中・根津・千駄木(谷根千)を歩いて上野まで出かけることに。

←「夕焼けだんだん」

とか、「へび道」(くねくねと道が曲がりくねってるだけ)とか、
何てことない通りのネーミングが上手でした。

我が奈良倶楽部のある通りも「金木犀通り」とか
きたまちエリアの商店街も「うだつ通り」とかネーミングしたらいいよね。

朝倉彫塑館 

何も知らずに入館したところだけど、意外なほどよかった。
「志賀直哉旧居」みたいなニオイがするところ。

お風呂屋さんを改装したアートギャラリー
 

谷根千の街角風景


          

  
  
 
 

ようやく東京藝術大学が見えてきました。
窓の大きい建築! 

さあいよいよ最後は「美術館巡りの旅」を締め括る
上野の東京国立博物館です。

(明日へ続く)

小さなホテル奈良倶楽部