今日の話題は初めてですが、文楽についてです。
今、大阪の国立文楽劇場では、平城遷都1300年記念ということで奈良が舞台の
「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」が演じられています。
先日のこと。文楽に造詣の深い友人が、この公演を観劇後、奈良倶楽部にご宿泊して下さいました。
その友人の興奮冷めやらぬ話によると
「妹山背山の段」での、竹本住大夫さん、竹本綱大夫さんのお二人の人間国宝の掛け合いが
本当に素晴らしくて、涙がぼろぼろこぼれて感動的だったと・・・。
ふ〜む。私は古典芸能にはあまり詳しくなくて
文楽は鑑賞したことがなく、よくわからなかったのですが
「感極まってぽろぽろ涙」という体験は是非してみたい。
観たことがなくても理解できるの?と尋ねれば
イヤホンガイドもあるし、買ってきたパンフレットを貸してあげるから、と。
そのパンフレットを読んでみれば、これはストーリーも面白そうだし
ここに書かれている山川静夫さんや赤川次郎さんの
吉田蓑助さんへの寄稿文も非常に興味を覚える内容だし。
人形遣い、浄瑠璃、三味線と5人もの人間国宝が次々と登場する妹山背山の段。
理性的な友人がぼろぼろ涙ぐむのだから・・・ちょっと行ってみようかなぁ。
迷っているところに「絶対行くべし!」の厳命が下って
時間をやりくりして出かけてみました。
や、確かに。
二人の大夫の掛け合いは重厚濃厚なすごい芸だったし
若い大夫さんもこれまたとてもよかったし。
文楽初鑑賞でしたが、やはりぐっとくるものがありました。
できるならもう一度、この段だけでも観に行って
その時は、もうイヤホンガイドなしに大夫さんの声に集中したいし
もう少しいい席を取って人形の動きや表情ももっとしっかりと楽しみたいものです。
強引に誘ってくれた友人に感謝。ありがとう。
人形浄瑠璃「妹背山婦女庭訓」
国立文楽劇場にて4/25まで。