2010年4月9日金曜日

「知られざる名建築 〜旧奈良監獄・奈良少年刑務所の美〜」写真展に行ってきました

  

先日のブログ記事で早くにお知らせしておきながら、ようやく写真展を見に行くことができました。

普段、一般の人が見ることができない少年刑務所の奥の奥。
明治時代に建てられた、美しい近代建築の粋を展示写真を通して知ることができるので
密かに楽しみにしていた写真展。
磨き込まれ、余分なものを削ぎ落としたシンプルな美しい空間。
そういう風に感じることもできれば、ここは現在も服役中の人が収監されている現役の監獄でもあるのだ。
中国での重苦しいニュースを割り切れない思いで聞いた頭で想像力を巡らしてみれば
綺麗や美しいだけではすまされないものもある。

でも、いずれ老朽化で少年刑務所としての役目を別の場所に移すことも検討中らしいので
そうなれば取り壊されるかもしれないこの建物を何とか(何としても)現状保存しなければいけないと
名建築の内部の写真を見て、強く思ったのでした。

この写真展を企画された「ならまち通信社」のお二人も
建物を壊さないでほしいという強い思いから、より多くの人に
少年刑務所の存在を目に焼き付けておいてもらいたいと写真展を企画されたのだと思います。

会場の「ナガノカメラワーク」さんのギャラリー「京終画廊」は、私がよく行くスーパーのすぐ近所。
お買い物ついでに立ち寄ってしまいましたが、できれば多くの方々についででもいいから
立ち寄って見て行ってほしいと思います。

会場では、高さ1.1m・長さ13mの巨大プリントを使用したパノラマ感覚のユニークな展示をされています。
限られたスペースの中での展示ですので、少し物足りなさ感は残るのですが
明日4/10(土)に未公開写真344点のスライド上映会もありますので
合わせてご覧いただければと思います。

◇「写真展を見て語る会〜撮り下ろし未公開写真344点のスライド上映&トーク〜」
  日時:4/10(土)16:00~18:00
  場所:町家ゲストハウスならまち(京終画廊から徒歩数分)
  電話番号:0742-87-0522
  参加費:500円(「こたろう」の鯛焼き付き)
  要予約:メールでの事前申し込み(webmaster★j-heritage.org  ←★を@に変えて下さい)
   
「知られざる名建築 旧奈良監獄 ・ 奈良少年刑務所の美」写真展
  日時:3/20(土)〜5/1(土)10:00〜18:00 <日曜、祝日は休廊>
  場所:ナガノカメラワーク 「京終画廊」
  住所:奈良市中辻町80−8 
  電話番号:0742-23-0306
   

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写真展の帰りに、すぐそばにある「町家ゲストハウスならまち」さんへもお邪魔してきました。
大正時代に建てられた町家風情の残る宿にお泊まりの9割の方は外国からのお客さまだそう。
落ち着いた日本の趣を旅先で存分に味わえてきっと素敵な思い出いっぱいの旅になることでしょうね。