2010年2月3日水曜日
二月堂「星供養」
節分の日。
どこのお寺の節分行事に行こうかな。
どちらこちらも行ってみたいような所ばかりで迷うところです。
B&B(夕食無しの宿)にしてから初めての節分でしたので
今年こそ夜の行事に出かけてみようかと思案していましたら
「ご一緒に出かけませんか」というお誘いがあり
二月堂の「星供養」に行ってきました。
「星供養」とは、節分の夕刻に二月堂で勤められる修法で
万灯明が灯された本堂に「星曼荼羅」を掲げられ
導師が星供(ほしく)の修法を行い、その間に
式僧が、御祈祷を依頼された方々の名前を読み上げつつ
各々の当年星の真言を唱えてゆくというものです。(参考:東大寺HP)
HPにも書かれていましたが
とてもとても静かな法要でした。
導師が唱える修法はささやきというかつぶやきのような物静かな声。
式僧達(3名いらっしゃったような)が読み上げる
ご祈祷依頼者の方々のお名前は ほとんど聞こえず、祈祷簿を操る音だけが聞こえてきます。
そして時折 犬の遠吠えも風に乗って聞こえてきます。
しーんと冷えきった二月堂堂内。
万灯明の灯りがゆらめく中での静かな静かな法要を聴聞して
このような節分の日の過ごし方もまた
来し方を振り返り、往く方を想うのにいいものだなぁと思いました。
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初めて見せていただいた二月堂の「星曼荼羅」は
意外に小さく、掛け軸に表装された形で掲げられていました。
HPの写真では、三重になった四角い図形の中心の内部に
小さな七つの円が配置されていますが、これが北斗七星を表すのですね。
二番目の四角形には、十二の星座が描かれているのがわかります。
二月堂堂内では、もちろん肉眼でここまで見ることはできませんが
一度見てみたかった「星曼荼羅」がどのようなものか目にすることができ
そういう意味でも貴重なひとときでした。