2009年6月28日日曜日

仲裁犬

梅雨の晴れ間に真夏日が続いていますが、皆さまお元気でお過ごしですか。
近頃すこしブログの更新が滞り気味でしたが、私は元気です。

でも、まだ夏が始まったばかりのこの季節に、こんな蒸し暑さではやっぱり身体がついていかないですね。
そんな時こそ健やかに過ごせるようにと、日々の暮しを色々工夫したり、仕事のことや
目の前の出来事やらに精一杯な毎日。充分な安眠も十分過ぎるほど取っているので
中々ブログのアップが出来ずに過ごしていました。

・・・こうして書かない日を過ごすとそれもまたすっきり、というか
少々の出来事なら、もういいかな・・・とか思ってしまったり。

でも、まぁそんなことをしているとずっと更新できなくなりそうなので
今日は少し身の回りの話題を・・・。犬の話ですが。


要介護4の義母と突然同居することになった話は以前に少し書いたことがあるのですが。
家族が一人増えることによって、我が家の愛犬グーが家族内においてどのような立場を取るのか?

何しろ彼女は、我が家の娘・息子がそれぞれ18歳で家を出て行ってからの月日を
私達夫婦の一番の子供として君臨していましたので、子供たちが帰省した時などはすこぶる機嫌が悪いのです。
その子供たちが東京へ戻って行った後の、母親のぽっかり空いた心の寂しさを
これまたたっぷり甘えて癒してくれるのも、この犬でないとできないことなのですが。

で、グーがどのような態度を取っているかという話ですね。
それが不思議なことに、弱き者を助けるのは自分だとばかりに博愛精神をふんだんに発揮しているのです。

車椅子で移動する時は必ず先導(? グーはそのつもり)してくれるし。
デイケアの送迎も、お見送りにお迎えと率先して見守ってくれるので
今ではすっかり介護スタッフの方達の人気者になっているし。
ちょっと認知気味の母がとんでもない行動に出て私達が怒り倒してしまうと
そっと義母に寄り添い手をなめてたり・・・と。犬にそんな態度を取られると怒るものも怒れない。

ずうっと昔に子供たちが夫にえらく怒られた時も、グーが泣きじゃくる子供の手をテーブルの下で
そっとなめていた時があって。そういう時って、その場の空気がすっと変わるのですよね。不思議と。

そんな感じで、近頃の(というより、昔から)グーは、家族間の接着剤のような役割を担っているのですね。

グーを見ていると、梨木香歩さんの『家守綺譚』に出てくる犬のゴローが「仲裁犬」として名を馳せているのを思い出したのです。
犬にはきっと、その場の空気を丸く収めようとする能力が備わっているのでしょうね。
イガイガとした気持ちをなだめてくれる「仲裁犬」。我が家のグーにもその称号をそっと与えてみよう。

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あと2ヶ月で15歳を迎える老犬と、7月に入ったら信州への車の旅。
犬の年齢を考えると長旅も心配なのですが、預けて行くよりは一緒の方がいいかなと。
旅行中の天気予報はずっと雨模様なので犬にはストレスかもしれない。色々気をつけてあげないと。

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ということで、7/1よりしばらくお休みをいただきます。
信州で2泊した後、犬と夫は車で奈良に帰るのですが、私は娘と合流して久しぶりの母娘旅行。
奈良倶楽部も7/6までお休みです。
ご予約メールをいただいたお客様への返信メールは、7/6(月)以降になりますが、ご了解ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。