二月堂裏参道に、ヤマボウシと向かい合って
桑の木があることに今日気がついた。
鈴生りの実。 ぼんやり見上げて眺めていたら、ぽとぽと落ちてきて
もう少しで紫色に染まりそうになった。
桑の実がおいしそうで、捥いで食べたかったけれど、手が届かず残念。
それにしても・・・
花も実も、生ってこそしか気がつかないなんて!
花が散り実が落ちて、生い茂った葉だけの木になった時に
その葉も落ち葉となり木立だけの姿になった時に
これは何の木、あれは何の木と言えるような大人になりたかったのに。
小さなホテル奈良倶楽部