2009年3月10日火曜日

修二会こぼれ話29~牛玉札(ごおうふだ)

さて、前のページの冒頭の写真に
椿の造花と一緒に写っているのが「牛玉札」
これです→
 

後半の下七日(げしちにち)に入った8日と9日の初夜法要で
大導師作法が始まると、大導師以外の練行衆が自分の席で
十一面観音のお守り「牛玉札」を刷る作業をされます。

墨と滋養強壮の漢方薬「牛黄(ごおう)」を閼伽井屋で汲んだ
お香水(こうずい)で混ぜ合わせたもので、
「南無頂上仏面除疫病」などの文字が刷り込まれ、
十一面観音の梵字の朱印を押します。

厄除けのご利益があるとされ、修二会が結願した日に
結縁の人達に配布されるそうです。

↑上の文は、ここ数年来、あちこちの新聞の記事(修二会の特集)を
切り抜いていた中から参考にしたものです。


牛黄というのはぴりりと舌に刺激のあるものらしいですが・・・。
でも内陣の中で法要中に一生懸命すりすりしてらっしゃる
練行衆のお姿を想像してみるのも微笑ましいものです。



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追っかけをしながら楽しく書いてきました『修二会こぼれ話』ですが
少し早いのですが、今年の連載はこれにて終了と致します。


ご宿泊のお客様方の参考になれば・・・と筆を進めてきましたが
今年はもう満行の日まで二月堂にお参りできそうにないので
現場中心主義(笑)で、超真面目(笑)な私といたしましては
旬の情報をお届けできないレポでは申し訳ないように思い
これにて連載終了とさせていただきます。


昨年より長らくのご愛読、本当にどうもありがとうございました。
(来年もきっと書き出していると思いますので
その時は又ご愛読の程、どうぞよろしくお願いします♪)


修二会をブログにアップされている奈良の方は多いです。
その中でも・・今年毎日アップされているこの方のブログ。
写真も豊富で楽しく拝読させていただいてます。
14日まで、きっと色々な記事をアップされることと思います。
二月堂には行けないけれど、たくさんのきれいな写真を見ていると
私自身も同じように行ったような気になり楽しいものですね。



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そして明日はいよいよ20周年の日。
ちょっとだけ感慨深いものがありますが
きっと私達のことだから「その日」も通過地点として
淡々と過ごすことでしょうね・・・。(胸の中は感謝の念でいっぱい)



小さなホテル奈良倶楽部