2009年2月2日月曜日

奈良市内の美術館巡り~中編~

『奈良県立美術館



県立美術館は奈良倶楽部から徒歩圏内の場所にあるのに
何故かあまり行かない・・・昨年一年間でも一度きりだったのだ。

何となくタイミングが合わなかったこともあるけれど
実は、私はここの美術館の構造がキライなのだ。

かなり細長い展示室の一室ずつが
建物の真ん中を挟んで両側に分断して位置するため
一室を鑑賞して次の展示室に行くには真ん中の展示室でない所を通るので
せっかく集中して観ていた気持ちが途中でブスっと途切れてしまうのです。

この美術館は中・近世の日本画の寄贈が母体となって造られたものなので
展示スペースの大半がガラスケース(畳敷きの!)になっています。

そのために洋画や現代美術を開催するときは
かなり展示の仕方を工夫しないといけないようです・・・が。

今回開催中の「現代美術百花繚乱」展

その名の通り、まさしく百花繚乱。なんでもかんでも多すぎというか
壁の片面のガラスケースに詰め込みすぎですよ。

かなり長い壁にガラス面が嵌めてあるので、ガラス一枚ずつの仕切りが
目立って、作品鑑賞の邪魔をしているし
ガラスケースの中にガラス入りの額装した作品が展示してあって
ガラスにガラスで見難いのです。

いっそのこと、ガラスを取って展示すればいいのになあ。
それにガラス面でない方の壁面には何も展示してなかったけれど
(各部屋ガラス面の片側のみの展示)
もっとゆったり展示すればいいのになあ。
(ガラスケースの中に展示だと人員配置しなくていいからかな?)

館蔵品の1960~1990年代の現代アートとあるけど
60~90年代には現代アートだったかもしれないけれど
やっぱりもう賞味期限が切れすぎていて全然面白くないから
展示の仕方や壁の色とかそういうところばかりに目が行っていた。

・・・・・・・・奈良の美術館を紹介するつもりが
・・・・・。けなしてしまってはいけませんね。ごめんなさい。

この作品展は3/22まで開催しています。
それ以降のスケジュールを知りたかったのですが
まだ発表されていませんでした。

県立美術館の過去の作品展で印象に残っているのは
「田中一光」「杉本健吉」「富本憲吉」展などが
思い出されます。みんな奈良にゆかりの方たち・・・。

時々、これは!と思う展覧会も開催されますので
是非お越しくださいませ☆
(奈良駅から国立博物館へ歩いて行く途中にあるので
両方セットで鑑賞されるのもいいかも・・・です。)

また特別展の時の週末は21:00までと遅くまで開いています。
19:00ではなく21:00まで☆
これは是非続けてほしいと思います。

なんだかんだと書きましたが、
私は美術鑑賞を旅の一番の目的にすることが多いので
県立美術館が面白いから奈良に行こう!と決めたくなるような
美術館であってほしいなあと思います。

そういう私が今一番行きたい美術展はこれ→「マーク・ロスコ」展
楽しみ楽しみ~♪

『奈良県立美術館』

住所:奈良市登大路町10-6 
tel:0742-23-1700
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日

小さなホテル奈良倶楽部