こぼれ話⑳というのは2008年に綴ったお水取り日記の最後が⑲で
その続きということで・・・・そして「こぼれ話」なんていうと、
とっておきの話のような気がしますが、そのようなことは全然なくて
私自身も勉強しながらの、地元民的な「お水取り日記」です。
今年もどうぞお付き合い下さい。
(「こぼれ話①~⑲」のまとめはこちらに)
今日は「油量り」の日でした。
これは、修二会の本行中に使う燈明油の量を計って油壺に入れる作法で、
二月堂南出仕口で10:00頃に行われます。
東大寺のHP によりますと
二月堂常住の真っ黒な油壺に菜種油を注ぎ込み、
目盛りを刻んだ木の定規を壺の底に当てて量を確認します。
油枡は用いません。三つの油壺に、それぞれ一斗三升、一斗二升、一斗の油をはかり納めることになっています。合計三斗五升の菜種油を三つの油壺に分け、封印をして礼堂に本行が始まるまで置かれます。・・・・とあります。
このところ風邪引きと花粉症のために外出しない日が続いていましたが
今朝は久しぶりに二月堂まで歩きました。
私が二月堂に着いた頃には、ちょうど「油量り」の作法が終わったところ。
新聞社のカメラマン達が帰って行かれるところでした。
仕事もあるので、いいタイミングにいきあたらないことの方が多いですが
「油量り」の終わった後の、南出仕口の様子です。
出仕口の中からは東大寺一山の法要の声明が聞こえていました。
あちこちの講社から奉納された松明用の根付きの真竹。
どうして根っこ付きなの?
これはね、お松明として担ぐ時、
先端の重さとバランスを取るために根っこを残しているのよ。
それにしても、今年は梅の開花が早いですね。
お水取りの頃も暖かであってほしいなあ。
小さなホテル奈良倶楽部