2009年1月21日水曜日

冬の雑木林


昨日のワイエス展での彼の言葉。

「私は季節の中でも冬や秋が好きだ。
風景の中にある骨組みや孤独感、死に絶えたような雰囲気が感じられる。
何かがその下に隠れていて、物語の全ては明らかにされていない。
そんな気がするのだ。」

私も、季節の中では冬や晩秋が好きです。

すべての葉が枯れ落ちて、幹と枝の骨組みだけになった木々の立ち姿や
どんより曇り空に枯れ葉色が重なり合う地面。天も地も色のない世界。



時が静かに流れ、いずれ冬の下に隠れている春の息吹が目覚める。

きーんと研ぎ澄まされた冷たい空気の中
かさこそと落ち葉を踏みしめて歩く冬の雑木林。

奈良公園の中でも、大仏殿の南東に位置する東塔跡あたりの雑木林は
特に好きなところ。

冬こそ木々の姿が美しいと感じる時。
すっと、しなやかに伸びたシンプルな枝ぶりが美しいと感じる時。










おまけの画像:昨日、相当影響受けました。
早速画材屋さんでデッサン用の鉛筆を購入。毎日一枚でも描くぞ!


小さなホテル奈良倶楽部