2008年12月15日月曜日

「春日若宮おん祭」2008~その2 大宿所で「御湯立」

昨日は準備中で見学者もなくひっそりとしていた大宿所も
今日はたくさんの人達。
のっぺ汁のふるまいも有り
 熱々であったまる~♪
まんとくんもお目見えしたりしてました。

昨日の写真の→
こちらは今日の様子→
本物の鯛や鮭!(雉子はフェイクです)
現在も篤信者による懸物が境内に寄進されているのです。



本日はここ「大宿所」で、御湯立神事が3回行われます。

御湯立(みゆたて)とは・・・特別な一族の巫女さんが
煮えたぎる湯釜から笹で湯を振りまくなどして
おん祭に参勤する者たちを清めるという神事です。


    
        
            

巫女さんが腰に捲いている藁が
昨日手作りされていた「サンバイコ」というもので
安産の霊験あるといわれています。

そもそも「大宿所(おおしゅくしょ)」とは何なのでしょう?

場所は春日大社やお旅所から離れた、餅飯殿商店街の中ほどにあり
普段はひっそりと閉まっています。

おん祭で諸役を勤める大和士(やまとざむらい)が
神事奉仕に当って精進潔斎を行う参籠所だそうで

毎年12/15、17:00よりおん祭の無事執行を祈願する
「大宿所祭」が行われます。

今日も・・・神職や大和士の方々が大宿所の中に入り

    
        
祝詞を上げ、神楽を奉納されたりして祈願されていました。

春日大社のもう一つの祭礼「春日祭」が藤原摂関家中心の祭礼である
(春日大社主導の祭礼である)ことに対比して
「おん祭」は庶民の祈りや奉仕が祭りを支えてきたと言われてます。

大宿所がこの商店街の真ん中にあり、今日の神事を見学して
地元の人々の信仰がこの祭りを支え執り行っているのだということを
あらためて感じました。

のっぺ汁も飴湯も身体の芯からあったまってとても美味しかったです。
ご馳走さまでした!

明日12/16の神事は・・・☆

14:30頃・・ 大和士宵宮詣
       
15:00頃・・ 田楽座宵宮詣
       本社と若宮で田楽を奉納する。

16:00頃・・ 宵宮祭
       若宮社にて祭典の無事執行を祈る行事 
       この後、若宮ご殿は白のみとばりで覆われる。

そして、いよいよ17日0:00には若宮さまが一日だけのお遊びにお出ましに。

私は、16日も17日もお昼間は仕事の関係でもうお出かけできませんが
深夜に行われる「遷幸の儀」「還幸の儀」なら出かけられるかなと・・・。
(久しぶりにあの体感をもう一度味わいたいものです。)

夕方頃からぐんと冷え込んで深夜はもっともっと寒くて冷えます。
お出かけされる方々、どうぞ防寒対策だけはお気をつけてくださいね。

小さなホテル奈良倶楽部