2008年10月27日月曜日

正倉院展の中で思いついたこと~memo~

昨日の日記で書きそびれたこと*少しmemoとして。



◇正倉院展会場内混雑緩和策のひとつとして◇

鑑賞券の価格を現状の1000円から1500円にアップして
あまねく音声ガイド(500円)を無料で付ける。

心の隅でちょっと思ってること「正倉院展の観覧券は安すぎる」
あれほどの宝物の数々、1250年以上も前の素晴らしい宝物を
鑑賞するのに、他と比べるのもなんだけど、同じ奈良博での
『西国三十三所展』1200円よりも安いし、東京の私立美術館
たとえば森美術館などは1500円。。。比べてみると
展示物の価値からしても安すぎると思うのです。

それで、なぜイヤホンを付けて販売するかといいますと・・・

会場内の展示物の陳列ケースのところで、混雑しているなあと
感じたところのほとんどが、音声ガイドのない展示品のところ。

鑑賞者の皆さんが熱心に展示品についての説明書きを停まって
読んでいるから人の塊ができて動かないのです。

音声ガイドのあるところでは、イヤホンを付けている人は
動きながら展示物を見ることができるので
人波がいい方向に流れていました。

もちろん聴覚障害の方への配慮もありますので
説明書きをはずすのではなく、全展示品に音声ガイドと
解説パネルを付けて、そのパネルの位置を
展示品と同じ横並びの位置に掛けずに後ろに掛ける工夫をする。

これはフェルメール展(東京都美術館)で素晴らしいと感じた
アイデアですが、展示品を観ている人と説明を読んでいる人を
分けることによって、展示品がとても鑑賞しやすくなっているのです。

(判り易い例として1000円を1500円にと具体的数字を提示しましたが
価格はあくまでも目安です。)

私がここで言いたいのは、ある程度価格をアップすることで
本当に鑑賞したい人のみが来られるのではないかということ。
(新聞社が無料券を配布したり観光バスで団体さんが押し寄せたり、
これも価格が安いからこういう現象が起こるのではとも思います。)

そして価格をアップするだけでなく、音声ガイドをすべての展示品と
すべての来場者に付けることによって鑑賞しやすくするなるのではと。
このようなことを会場内の人込みの中で正倉院の宝物に魅入りながら
思ってました。


博物館や正倉院関係者や主催者の方々の目に見えない苦労や大変さを
想像し敬意を表しながらも、観光産業の前線に立つ者として
昨今の混雑ぶりがいずれ何らかの形で跳ね返ってくるのではないかと
少々危惧するところもあり、こういう思いついたことをここで提案してみました。

+++いつか、東京国立博物館の「法隆寺宝物館」のようなものが
「正倉院宝物館」として奈良の地に誕生すればいいなあと
博物館大好きな私は思うのです。+++
ブログ内記事「法隆寺宝物館で夢想したこと」に詳しく書いてます)

正倉院展を観終わって、博物館の外に出たあとは
10月いっぱいまで行われている「ライトアップ」を見ながら家路に。

同行の友人のご主人は、ライトアップを見るのが初めて。
私の一番お気に入りスポットをまずご案内。



相変わらず貸切状態でしたが、
友人達はこの建物の美しさに感動してくれたのでちょっと鼻高々に。

このライトアップも10月は17:00~21:00にと時間を前倒しすれば
いいのに・・・とか、せめて正倉院展会期終了日まであと10日延長
したらいいのに・・・とか、そんなことも思いながら、

でも奈良ってやっぱりいいところやなあ!大好き♪

小さなホテル奈良倶楽部