「鷽替え神事」に出かけた折りに是非寄ってみたかったのは
菅原天満宮のお隣にある喜光寺です。
蓮の花で有名な喜光寺。
蓮といえば、ちょうど今からが見頃です。
蓮の花は朝早い時間に開花するので
お昼頃ではどうかな?と思いながらも
神事の時間に合わせるとお昼過ぎになってしまいます。
それでもこんな感じで、綺麗に咲いているのもありました。
蓮の花は境内の中に所狭しと並べられた鉢の中で。
たくさんの珍しい品種があるようで、
一つ一つの鉢に品種名が書かれていました。
蓮池には睡蓮の花も。
喜光寺の参拝入り口は本堂の裏側からになるので、
お寺の中に入ると、まず本堂の後姿が見えます。
この後ろから見た本堂の姿かたち、
どこかで見たような気がしませんか?
そう!
講堂跡から見た大仏殿の後姿と
よく似てるでしょう?
では前からはこんな感じです。
中々りっぱな本堂ですよね。
一度焼失して室町時代に再建されたものです。(重文)
奈良のガイドブックに載っていた、
「喜光寺は大仏殿と同じ形をしている」って本当かな?と
見て確かめてみたかったのですが、うん!確かに。
何でも『試みの大仏殿』と云われているそうで、
喜光寺を創建した行基さんが、その後大仏殿創建にも
関わったのではないかとも云われているそうです。
喜光寺本堂正面には「菅原寺」の額が掛けられていて
お隣の菅原天満宮や菅原氏とも深い関係があるのでしょうね。
本堂正面から中の仏像までは比較的距離が短く
自然光が柔らかく本堂に届いています。
阿弥陀如来像、観自在菩薩像、勢至菩薩像の三体の仏さま達
柔らかい光に包まれて、見ていると何だかほっこりと
優しい気持ちになりました。
「鷽替え神事」の時間も気になって
ゆっくりできずに喜光寺を後にしたのですが、
蓮の花の開花に合わせて朝早くに
もう一度訪れてみたいと思いました。
喜光寺
奈良市菅原町508
tel:0742-45-4630
蓮の見頃時は朝早くから拝観できるそうです。
(お寺へお問合せ下さい。)
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