昨晩のNHKスペシャル
「日光・月光菩薩 はじめての二人旅~薬師寺1300年の祈り~」
仕事が中々終わらなくて最後の10分しか見られなかったけれど、
テレビを通して見た、日光・月光両菩薩像の光背をとった背中の美!
あまりの美しさ艶かしさに、きゅ~んと胸が高鳴った・・・。
私は無智なことに、今回の東博での展覧会が、
「はじめての二人旅」というコピーが物語るようなミーハー的な捉え方に
引き気味だったんだけど、
そんなレベルの話ではないことが、たった10分番組を見ただけだがよくわかった・・。
背中の光背をはずし、博物館で360度鑑賞可能となった姿は
祈りの対象ではなく美術鑑賞ではないのかしら。。。
そういうのってどうなんだろう・・・と思っていたのだけど
テレビで、両菩薩像の背中を見て、
あまりの美しさ!人間らしい艶かしさ!
優しく撫でてしまいたい肩のまるみや
きゅっと括れた腰、美しくのびやかな腕、
引き締まった背中の美しさは想像以上!
こんな素晴らしいものを1300年も前につくられたんだ。
こんな美しいものを目の当たりにしたら
きっと思わず祈らずにはいられないと思う。
何か自分の心に迫ってくるもの、響いてくるものがある。
そういうようなきゅ~んを感じてしまった・・・。
テレビ画面からでもそうなんだから
博物館で見たらもっとすごいだろうなあ。。。
(実際、テレビでは博物館の中で両菩薩像に手を合わせ祈りを捧げる
多くの人々の姿が映し出されていた)
東京国立博物館での展示は6/8までだけど、
ちょっとそれまで東京に行く予定はないし。
とりあえず、全部見られなかった番組の再放送が
NHK総合で4/30の深夜(5/1の午前)0:55~1:45にされるので
こちらでもう一度美しい姿を拝見したいと思います。
テレビの中で、
両菩薩を運び出す直前に、薬師寺の僧侶たちが、
菩薩像をいとおしみ、慈しみ、丁寧に拭いている様子が映されていました。
その僧侶たちの表情を見ただけでも思わず感激してしまいました。
1300年という時空を超えて、
たくさんの人々に護られ愛され脈々と引き継がれてきた大切なもの。
たくさんの人々の想いが結実となって、また次代へと受け継がれていく。
背面の美しさを見ることはできないかもしれませんが、
展覧会を終えてまた薬師寺に戻ってこられたら
もう一度、伽藍の中でゆっくりと対面してみたいと思います。
写真はテレビから写したもの。
あまりの美しさに感動して撮ってしまった・・^^
小さなホテル奈良倶楽部