2008年4月16日水曜日

奈良国立博物館「天馬」展

お休み日2日目は奈良博の特別展「天馬」を観る。



奈良博といえば仏像や仏教美術、
そして「正倉院展」があまりにも有名で
「天馬」と言われてもピンとこない方も多いと思います。

実は私もそうでした・・・^^

友人の知人がこの特別展に関わってらっしゃって
そちらからの情報で中々素晴らしい見ごたえのある特別展らしいと。

昨年9月に奈良博で開催された「美麗展」があまりによかったので、
この特別展にもそのような雰囲気を感じてしまった私のアンテナ☆


「天馬」は速く強く美しい、夢を叶える究極の生き物として、
紀元前1000年以上も前に西アジアで誕生し、
シルクロードを介して各地に広がりました。

この翼を付けた夢の馬「天馬」の伝説に焦点をあて、
西アジアからギリシア・ローマへ、また中国・日本へと、
長い時間をかけて伝わった天馬の軌跡を、
天馬を表した美術作品の中から見てゆくものです。

(パンフより抜粋)

そう、その美術作品がどれもこれも素晴らしいのです!

お昼を食べるのも忘れて2時間ほど、
ゆっくりゆっくり堪能させていただきました。

お奨めです。興味のある方は是非どうぞ!

余談ですが、
先日(3/30)の『情熱大陸』(テレビ番組です)で
東京国立博物館の照明デザイナー木下史青さんが特集されていました。

木下さんが工夫した照明や展示室のデザインなども
テレビで紹介されていましたが、

この「天馬」展の第一展示室のデザインがまさにそんな感じ!
カッコイイのです。

他にぐぐいと心惹かれたのが、

東大寺から出陳の『誕生釈迦仏立像および灌仏盤』(国宝)
同じく東大寺『狩猟文小壺』(国宝)
法隆寺献納宝物『竜首水瓶』(国宝)
同じく法隆寺『四騎獅子狩文錦』(国宝)

・・・と奈良を代表するお寺に伝わるものでした。
(私が国宝好きだってご存知ですよね^^)

その他にパンフに載ってる写真の『大理石のペガサス装飾片』
イタリア・フォロ・ロマーノから出土した神殿の柱を飾っていたもので
現地(フォロ・ロマーノ)でも公開されたことがない貴重な作品です。

出土してから綺麗に洗って、この展覧会が世界初披露だそうです。
(私が初出品とかが大好きってご存知ですよね^^)

話が長引きそうなのでこの辺で・・・☆

最後に>>



博物館から見える御蓋山。
私はこの山を見ると「ああ奈良にいるんだなあ」とほっとするのです。

やっぱり話が長引くのだけど、もうひとつオマケに>>

2~3年程前に九州に国立博物館ができましたが、
それまで長い間、国立博物館は「東京・京都・奈良」の
3箇所にしかなかった・・・

それがどうした?って言われればそれまでなんだけど、
奈良に住んでいて、私が誇りに思うことの一つが
「国立博物館がある」ということ。
これ、ものすごく誇りにしていいことだと思うし、
小・中・高校生たちにもそういう誇りを伝えたいと思うのです。

だから会期中「中・高生は観覧無料」という
博物館の計らいがとっても気に入りました☆

シルクロードを翔ける夢の馬「天馬」
国立奈良博物館にて
4/5~6/1(9:30~17:00)
詳しくは博物館のHPをご覧下さい。


小さなホテル奈良倶楽部