2008年4月12日土曜日

五劫院の五色椿


「奈良三名椿(ならさんめいちん)」と呼ばれる椿があります。

伝香寺(でんこうじ)の「散り椿」。
東大寺開山堂の「糊こぼし」。
白毫寺の「五色椿」。

ちなみに名前の由来は・・・

伝香寺の「散り椿」は花びらが一枚ずつ散ってゆくところから。
普通、椿は花ごと花弁そのままにポタッと落花するのですが、
この伝香寺の散り椿は、花びらが一枚ずつヒラヒラと散っていくのです。
別名「武士椿」とも呼ばれているのは、
首が落ちるみたいと普通の椿を嫌がる武士にも好まれたからでしょうか。
伝香寺は椿の時期しか一般公開されていません。

開山堂の「糊こぼし」はその名の通り、
糊をこぼしたような斑入りの花びらから。
開山堂も12/16しか一般公開されていませんが
実は隣の四月堂の縁側から覗いてみることができるのです^^

白毫寺の「五色椿」は1本の木に色々な花がついているからでしょうか。
こちらはいつでも拝観できます。
例年4月の今頃がちょうど見頃です。

で、前置きが長くなりましたが、奈良倶楽部のご近所の
五劫院さんでも「五色椿」が綺麗に咲いていました。

五劫院のシンボル的なりっぱな松の木が昨年秋に切られてから
山門からの景色に少し淋しさを感じていたのですが
本堂前の五色椿が見事に咲き誇って賑やかな感じです。















小さなホテル奈良倶楽部