2008年2月21日木曜日

修二会こぼれ話④~社参と試みの湯~

まるで追っかけみたいですが、「社参(しゃさん)」について回ってきました。

社参・・・練行衆が行中の無事を祈願して、創建に関係する諸堂を参拝して回られるのです。

13:00に別火坊を出発します。


あれ、練行衆11名の内9名しかいらっしゃらない?
そうなんです、新入のお二人はもう総別火に入っておられるので社参には
参加されないそうなんです。

まず最初は八幡殿を参拝します。


大仏殿へ

大仏殿参拝

聖武天皇を祀る天皇陵参拝

道中「猫段」「大鐘」「法華堂下の石段」で平衆によって
法螺貝が吹かれます。
これは行列が今どこにさしかかったのか
耳を澄ませば判るようにするためだそうです。













開山堂を参拝して

13:30 湯屋に入ります。
練行衆の方はここで、本行への覚悟を決めさせられるそうです。

14:00 湯屋から順に出てこられました。

試みの湯が終わると、再び隊列を組み二月堂へ。
登廊(のぼりろう)を上がって舞台に至り、聖武天皇陵を拝します。
 

  

そして二月堂を降りて解散となります。

この社参は26日にも行われます。
※註:今年2008年は閏年なので26日。通年は25日です。

26日の社参の開山堂参拝の後、
練行衆は各自の坊に戻り、
初夜までに別火坊に戻るまでのつかの間のひととき、
文字通り「娑婆の別れ」または「捨火」というそうですが、
『明日からいよいよ総別火で本行にかかるので
留守中よろしくといった意味の暇乞をやり、
家族や上下一同が火を一緒にして会食歓談の一刻を持つことが
できる』(東大寺発行「修二会について」より抜粋)
のだそうです。


小さなホテル奈良倶楽部