2008年2月19日火曜日

修二会こぼれ話③~新入「合宿」~

修二会に参籠する僧侶「練行衆(れんぎょうしゅう)」は11名。

毎年12月16日にその名前が発表されるのですが・・・。

今年はその中に初めて参籠される2人の新入の僧の名前があって、
その一人の名は「処世界:筒井英賢・龍松院徒弟」と。


娘の小学校の同級生、あの英賢くんが!
すご~い!
何だか感慨深いものがありました。

小さな子供の時、毎夜のお松明を登廊の入り口で、
きっとお父様が上堂されてらしたのでしょうね。
毎晩毎晩お見送りされていた姿を思い出してしまいました。
(何だか時代の流れを感じてしまった私。)

新入の僧、そして初めて大導師を務める僧がいる年は、
他の練行衆に先立って2/15に別火入りされます。




16日**別火坊横を通り抜けてお散歩の折に
ちょうど3人の履物と傘が立てかけてありました。 

初参籠の新入は時導師(声明の先導役)を
本行中に1回だけつとめるそうで
「称揚(しょうよう)」という省略のない
丁寧な節を覚えなければならないのです。

筒井英賢さんが時導師をつとめる日は3/4らしいです。

初めて唱誦されるお声明、是非聞きにいこうと思ってます。




<参考>
11名の練行衆にはそれぞれ役割があり、それに応じた名称が付けられています。

・和上(わじょう):練行衆に戒(かい)を授ける役
・大導師(だいどうし):祈願を司る行法全体の導師
・咒 師(しゅし):密教的、神道的なものをも含めた修法を司る
・堂 司(どうつかさ):平衆を率い修二会の進行を司る


・総(北)衆之一(衆之一):北座(きたざ)衆の長であるとともに平衆の長
・南座衆之一(南衆):南座(なんざ)衆の長
・北座衆之二(北二):北座の次席
・南座衆之二(南二):南座の次席
・中灯之一(中灯):会中の記録役、かつては二人いた時代もある
・権処世界(権処):処世界を補佐 ・・・新入の佐保山暁祥さん
・処世界(処世界):堂内の掃除準備等・・新入の筒井英賢さん

新入のお二人、頑張って!(母の気分でエールを送ってます^^)

小さなホテル奈良倶楽部