2010年3月3日水曜日

春をよぶ花々*

おや?このチューリップ!
『花拵え』で作られる椿の造花「糊こぼし」のような配色ではありませんか。



な〜んて思っていたら
「お水取り」の写真を撮り続けて30年以上という寺尾さんが
先日(2/23) 別火坊で行われた『花拵え』の写真を持ってきて下さった。

  

撮影許可を得たカメラマンだけが撮ることができる美しい『花拵え』の場面。
↓こちらは昨年撮影された『花拵え』


この時期だけ「奈良倶楽部のお客様に見せてあげて」と
他にもめずらしい場面を撮った写真をファイルにして貸して下さっています。

二月堂ご本尊の観音さまの須弥壇を飾る椿の造花。
おしべはクチナシで黄色に染め上げた傘紙で
五弁の花びらは、紅花で紅く染めた仙花紙と白の仙花紙が使われています。
造花でありながらも匂いたつような美しさが感じられる椿の花。

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こちらは、小学館から出版の「東大寺 お水取り〜二月堂修二会の記録と研究」のカバーに描かれた『二月堂椿図』。
須田剋太画伯によるものです。

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では奈良倶楽部でも、庭に咲く椿の花と一緒に・・・。

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おまけの画像。

庭に咲くといえば・・・上のチューリップと一緒に写っているのは
我がジャングルガーデンで、今年も春の訪れとともに見つけた蕗の薹。
一週間前は食べごろだったのになぁ。