奈良に春を告げると言われる「お水取り」本行がいよいよ始まりました。
「お水取り」といえば「お松明」。
毎年、この火の粉の舞を見ないことには春が訪れないとばかりに
今年も二月堂に駆けつけてしまいました。
初日は、あいにくの小雨模様で、迷わず舞台の上からお松明を見ることにします。
夕方5時半過ぎから、刻一刻と空の色が夕闇から夜へと変わっていきます。
初日だけは、日没の勤行が終わるのがこの時間になります。
ちょうど昼の勤行を終えて、大導師、和上、咒師が下堂されるところでした。
舞台の上で待つこと1時間半。
午後7時。さあ、いよいよ1259回目の修二会初日の初夜上堂です。
燃え盛る上堂松明に先導されて練行衆下座の方から一人ずつ二月堂へ上堂されます。
登廊(のぼりろう)を松明が照らしてゆっくり登っていきます。
担ぎ手の童子さんの横では火の粉を掃き出す人がついているのですね。
北出仕口にて、練行衆が床を踏み鳴らして二月堂内陣へ駆け入ります。
四職(大導師、和上、咒師、堂司)の練行衆が北出仕口から堂内に入られる時だけ
お松明を担いだ童子さんは膝まづいて「お見送り」されるような形でしばらく待たれます。
そして二月堂北の角で、天高く大きくお松明を突き出して、火の粉を舞い散らします。
その後、二月堂の舞台を南角まで、松明を振り回しながら一気に走ります。
今日は舞台の上の端っこの方で陣取ってましたので
残念ながら、この北の角までしか見えませんでした。
・・・ということで、明日2日目は舞台の下から
舞い落ちる火の粉をかぶることに致しましょう。(続く)
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お水取りが始まると、やっぱりウズウズ病(!?)発症。
実は今日は3度も二月堂に足を運んだのでした(笑)
朝食前のお散歩の時間帯の二月堂はどんな感じかなぁ・・とか
チェックアウト後やチェックイン前の時間帯はどんな感じかなぁ・・とか。
ご宿泊のお客様向けに・・・と言いながら自分がウズウズしているだけなのですが。
お昼の様子はまた後日にお伝えしたいと思います。
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舞台上でお松明を見る場合の参考メモ
18:00までに上に上がらないと舞台には入ることができません。
見学する場所が狭いので混み合う日はもっと早くに入場制限があるかも。
写真撮影のために早くから場所取りをされている方も多いので
18:00ぎりぎりですと人垣二重三重の後ろになりますが、ご安心を。
お松明4~5本くらい出たあとは、最前列の人達もまた違う場所で撮ろうと
人垣が崩れますので、最後には前の方で見学できると思います。
目安として17:00前で最前列が取れるか取れないかというラインです。
昨日は17:30着で2列目でした。ご参考までに・・・。