2010年1月25日月曜日

講堂跡と東塔跡

とっておきの奈良はどこですか?と尋ねられて
好きなところは東大寺の講堂跡と東塔跡です。とご案内しました。



冬の雑木林や芝は、当たり前のことに彩りも乏しく寒々と寂しい風景に見えます。
それだからこそ誰もいない空間。独り占めしてゆっくり歩けるのも冬だからこそ。

眠ったような季節。外歩きは凍えそうなくらい身体が冷えるのだけれど
じぃっと地面を見て歩いていると、確かに季節は動いていると感じられる。
目を凝らして木々を眺めてみると、確かに芽吹きはもうすぐやってくると希望を感じる。

新緑の季節に出版される奈良本の取材で東大寺境内の雑木林をご案内したのでしたが
小雨ぱらつく本日。青空もなく、雑誌的にはちょっと絵にならなかったかしら?と
この大好きな場所を伝えきれなかったことが少し心残りでした。

山焼きの翌日は、若草山が茶髪から黒髪に染め直す年に一度の改心日なんですって^^
歩いていて目に飛び込んでくる真っ黒な若草山を見てはそんな面白い冗談を思い出してました。
 
戒壇堂をシルエットに。                転害門より見える若草山。

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二月堂のまだ上、飯道社の裏には紅梅がもう花開いていました。