2009年11月2日月曜日

散華舞う*唐招提寺落慶法要

十年もの長い年月が費された唐招提寺金堂の平成大修理もいよいよ完成を迎え
昨日より明日まで3日間に渡って 唐招提寺では厳かに落慶法要が営まれています。
思わぬご縁をいただいて、本日、その記念すべき落慶法要に参列させていただくことができました。

色とりどりの散華が舞い、献茶、献香、舞楽の奉納など
雅やかに華やかにそして厳かに粛々と厳修されます落慶慶讃法要。

 

  

 

 

 

厳かに読経が流れる中、東大寺・法隆寺・興福寺・薬師寺・西大寺・泉涌寺の僧侶達の先導に
天蓋を差し掛けられ輿に乗った鑑真和上座像がすすまれていかれます。

 

和上は言伝えに則って、龍神の住むと云われる池の方向、東を向いて
南大門から金堂までを進まれます。
・・・ああ、何という有り難いこと。小さな驚きとともに
この場に居合わせることができたという幸せに思わず感激の涙が出てしまいました。

青空に映える美しい五色の布や幡。
日が射したかと思うと一瞬のうちに小雨がぱらついたり
木枯らしも時折り吹きすさぶ中、寒さも忘れての感動の時間や
このおめでたいお祝いの席に参列できましたことは
きっとこれからの日々の中でも 時々思い出しては心満たされることとなるでしょう。

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法要のあとは、慶讃能「鑑真大和上」が演じられました。
また、夜には谷村新司さんによる「NATURE LIVE in 唐招提寺」が奉納されました。

雲間から月が現れたと思ったら小雪が舞うという、こちらも忘れられないひとときでした。

 

 

金堂に安置されますご本尊の盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像も
神々しいばかりに光り輝いていました。
またゆっくりとお参りにきたいと思います。

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この日いただいた散華は東山魁夷画伯の筆によるもの。
右は法要の際に宙を舞った散華です。