大仏さまと大仏殿の復興再建を誓った公慶上人の物語でした。
奈良好きの皆様、きっと多くの方がご覧になられたことと思います。
私も、公慶上人の大仏復興への並々ならぬ情熱に胸を熱くし、
引き込まれるようにテレビ画面と対座しておりました。感動でしたよね。
明日また再放送があるようですのでお知らせします。
●再放送 | 平成21年10月14日(水) 平成21年10月14日(水) | 08:15〜08:58 16:05〜16:48 | BS2 総合 | 全国 全国 |
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。 |
大仏復興再建資金を公慶上人が「勧進」という方法で全国を行脚した際のエピソードの数々。
人々の心をつかみ喜んで寄付をしてもらうために凝らした様々な工夫。
そして、大仏の再建以上に苦労した大仏殿の再建。
大仏殿の巨大な屋根を支える梁となる巨木を日本中探し歩き
宮崎県の山中で見つかったご神木を奈良まで運搬するエピソードも感動的。
番組では、大仏殿まで公慶上人が毎日通った道が「公慶道(こうけいみち)」として紹介されていました。
その道の傍らには、またそんな時が来るかもしれない いつかのために
巨木となるべき杉の樹が植えられていると。
いつも何気に通っていた大仏殿裏側の講堂跡のところ。
ここの杉木立にそのような歴史があったことを知り
公慶上人をより一層身近に感じるとともに
一人の情熱、一人の意志が、こうして未来へと繋がれているのだということにも感動を覚えました。
『誰も知らない東大寺』によりますと、後世の修復のために公慶上人が植樹された杉は
大仏殿東側の「長池」の東にもあるそうで、こちらには杉の他に檜も植えられています。
奈良倶楽部の2軒お隣の 五劫院の墓地には、公慶上人と
公慶上人の意思を継いで大仏殿を完成させた公盛上人のお墓が並んで建っています。
その北側の佐保川沿いの道がいつもの犬の散歩道。
写真上部中央に見える丸い石塔頭部がお墓です。左の屋根瓦は五劫院本堂。
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さて、明後日10月15日は「大仏さま秋のお祭り」です。
天平15年(743)の10月15日に、聖武天皇が「盧舎那仏造顕の詔」を発せられた日に
ちなんで営まれています。
今年も、幡がはためく荘厳な大仏殿にお参りに行こう・・・。