2009年6月19日金曜日

ふだんの奈良国立博物館

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東大寺まで出かけてあと、少し時間があったので奈良博まで足を延ばしました。
「菩提樹や沙羅双樹がちょうど今、見頃に咲いているよー」とメールを下さったしをんさんから
「奈良博の平常展にて、先日ふたりで訪れた額安寺ゆかりの逸品が出陳されている」との情報。

これは見にいかなくっちゃ。この日は東大寺も博物館も「友の会」の年間パスポートを多いに有効活用です。
額安寺に由来する『聖徳太子像』『道慈律師像』もさることながら、
西新館、最後の展示室の最後の場所に展示してあった『牛皮華鬘』や『透彫華鬘』
博物館のサイト「今日見られる国宝」のページの工芸の欄に写真あり。)にうっとり。

今は特別展もしていない時期なので、ひっそりしているかと思いきや、なんのなんの。
それほど混んでもいませんでしたが適度な人出で、皆さん、好きなものをゆっくり楽しんで鑑賞されている。
そんな雰囲気の博物館で過ごす午後のひととき。目にも心にも贅沢な時間でした。

22日からいよいよ取り壊しが始まる「日吉館」の前を通っての帰り道。
田村キヨノさんへの敬意と、そして同じ宿泊業を営む身として心の中でちょっとした想いを呟きながら
仕事場に戻ったのでした。

 正倉院横の小径