今日は安堵町にある「富本憲吉記念館」へ行ってきました。
大好きな富本憲吉作品の鑑賞が、お出かけの一番の目的だったのですが
ここまで行くなら、こちらも寄りたいなぁとセレクトしたのが、大和郡山市にある額安寺(かくあんじ)。
あまり知られていないお寺ですが、昨年10月に洋画家の織田広喜画伯が
300号の大作「天の川」を奉納されたお寺で、新聞で知ったその時から
いつか訪ねてみたいと思っていたところです。
その奉納された絵を、ただ観るだけのつもりで立ち寄ったのでしたが
そこには素晴らしく美しい仏像が安置されていたのでした。
お寺については後ほどに詳しく書こうと思っていますが、
まずは仏さまたちの一部分をご覧ください。
*仏像撮影とブログ掲載は許可を得ています**
ご本尊の十一面観音菩薩像。畏れ多いので御顔は伏せさせていただきます。
室町時代中期の作だそうですが、保存状態がとても良くて見事な美しい彩色が残っています!
そして厨子の扉絵も大変立派で美しいです。
まず真正面に座してお参りをしてから間近で存分に拝見。
本堂の薄暗い厨子の中にいらっしゃるというのに、そこだけ光り輝いているかのような美しさ。
とても素晴らしい仏さまを拝ませていただいて感激でした。
そしてこちらはご本尊向かって左の脇仏、吉祥天像。
鎌倉時代の作だそうですが、こんなに美しい状態で残っている錐金文様!どうよ!
織田画伯の絵を観に行っただけだったのに、この時点で、完全に額安寺にノックアウトされてしまいました。
一緒に付き合ってもらった、仏像好きの友人ともう手を取り合って大興奮!
お寺の方に詳しく説明していただいた後、次は、重要文化財となっている「虚空蔵菩薩半跏像」が
安置されているお堂の中へ・・・。
こちらの虚空蔵菩薩半跏像は我が国最古(奈良時代)の虚空蔵菩薩像として、
また美術的にも大変高く評価されているものとして有名だそうです。
小さなお堂の中へ入って、二人同時に「わ~」と驚きの声。
仏像に詳しい方の間では有名なのかもしれませんが、本当に全然知りませんでした。
これはこれは!思わずブラボーと叫んでしまいそうな素晴らしい仏さまです。
美しい仏像の部分をまずご覧下さい。
智恵と福とを授けると言われる仏さま。1300年近くも、こんなに美しい姿のままでここにいらっしゃったなんて
奇跡のようで、ただただ有り難いという気持ちでした。
御顔まで掲載することに少し迷いもありますが、美麗なる仏さまに高揚した気持ちを押さえきれないことに免じてお許しを。
額安寺には、この他に「鎌倉五輪塔」(重文)「忍性菩薩骨蔵器」(重文)や、
インド初代ネール首相手渡しの「仏舎利」など、ちょっとすごいものがあるのです。
お寺の由緒も、聖徳太子にまで遡るりっぱなお寺だったようで、
そういう詳しいことは、また次の日記に記してみたいと思っています。(・・・続く。)