2008年10月15日水曜日

「日本の赤~よみがえる日本茜の世界~」展

天然染料研究家の宮崎明子さんが復元された
正倉院宝物と同じような茜染(あかねぞめ)の染織品が
10/19(日)まで、仏像写真ギャラリー『飛鳥園』にて紹介されています。



昨日伺って、その時に宮崎さんに説明していただいている様子が
今朝の読売新聞朝刊奈良版にばっちり載っています。
(右端が宮崎さん、右から3人目が・・・笑)



宮崎さんは、古代の宮中儀式などを記録した平安時代の「延喜式」をもとに
玄米の発酵液を使って茜の根から赤の色素を取り出し易くすることに成功。
奈良時代の古代技法で、鮮やかな赤色に染まる茜染について研究されています。

大和郡山市のご自宅に150坪の茜を栽培され、天然の茜染めにこだわり
織機も、宗像大社様式の天秤腰機(てんびんこしばた)というように
染めも織りも全て古代の様式を再現して仕上げられています。

織りも勿論ご自分で!・・・この腰機は腰に回したひもで経糸を引くなど
手作業の工程が多いため織りムラができて目の風合いは粗いのですが、
温かくて大らかな作風とされる正倉院宝物の染織品と似た生地になったそうです。

友人のお誘いで伺った展覧会でしたが、わかりやすく丁寧に教えていただき
”茜染の奥深い魅力”の一端を垣間知ることができました。

「日本の赤~よみがえる日本茜の世界~」展

日時:10/13~10/19 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
会場:仏像写真ギャラリー『飛鳥園』
住所:奈良市登大路59
tel: 0742-22-5883

小さなホテル奈良倶楽部