今朝の毎日新聞に嬉しいニュースが載っていました。
「田中一村特別展」 初公開作品も展示!
明日香村の県立万葉文化館で開催されます。
10/18~11/24(10:00~17:30)会期中無休というのも嬉しい。
「田中一村」の展覧会には、ちょっとした思い出があるのです。
1995年に京都高島屋で開催された展覧会を初めて観たときのこと。
会場に入って初めて作品を観たときの衝撃もすごかったけど
その会場にいる間、ずうっと私の心(魂?)が絵に対して震えている
(共鳴している?)・・・ような感覚。
ああいう感覚をどう表現していいか、うまく言い表せられないんだけど
「魅せられた」というような単純なものではなく、
「魂を鷲掴みにされる」というような一瞬のことでもなく、
そこにいる間、ずっとずっと幸せな気持ち・・・気障な言い方かな?
そんな風な感情が湧き起こって、
これこそが芸術を味わうということなのかな、と思ったのでした。
帰宅してから、熱っぽく語る私の気持ちを理解してみようと
翌日、夫も展覧会場に足を運んだのですが・・・。
夫曰く「僕にはそういう気持ち、絵を観ては湧きおこらない。ライブとか
コンサートではそんな気持ちによくなるけど。」ということで。
趣味や好み、考え方も似ているところがあると思っていたので、
夫の意外な反応にかなりびっくりした思い出と、
こういう感情の扉を開けてもらえたという思い出がある「田中一村展」
結局この時は3回展覧会場に行ったのですが、
最初に感じた幸せ感ほど、3度目は大きくはならなかったかな。
久しぶりの「田中一村展」
もう一度、あの幸せな気持ちに浸りたいなあ。
写真は95年の展覧会で購入した図録。
ちなみに、その後「香月泰男展」(2004年 静岡県立美術館)でも
同じような、静かで満ち足りた気持ちを感じました。
絵を観に行く楽しみの一つに、こういう感情を楽しむこともあるのでした。
小さなホテル奈良倶楽部