2008年7月2日水曜日

ライトアップに思うこと・・・

昨日の続きです。



ライトアップって、地球温暖化の見地に立つと
どうなんでしょう・・と、思わなくもないのですが。。。

実際に歩いてまわって見てみると
やっぱり奈良の寺院建築は素晴らしいわ!と
誇り高き気分になりますし、
こういう環境に住んでいる幸せは何物にも換え難いものです。

それに、奈良の住人として、観光で訪れたお客さまに
奈良の素晴らしさを充分にアピールできる
手立ての一つではとも思っています。

お昼の喧騒の中で大仏殿などを訪れた時には気がつかなかった
「美」とか「気」とか「存在感」とか・・・
うまく表現できないけど、その建物に内在する「歴史」や
「エネルギー」みたいなもの・・・
そういう内面的な繊細なものを読み取れたり感じたり、
ずうっと前からそこにあるものへの敬意とか・・・

何だか抽象的な言い方になってきましたが、

私は、まだ人も少ないこの時期に、
夜、こうして歩くのが好きなんだなあ。

ライトアップされた歴史的建造物を背景に(小道具に)
自己と向き合える静かな時間を、
歩きながら手に入れているのだと思います。

そういう意味でも、有名な寺院だけをライトアップするのでなく
(点と点だけをクローズアップするのでなく)
あちこち歩いて周って、線で結ぶのだから
広範囲のライトアッププロムナードは結構いいと思うのです。

ただ、昨晩周って見て、ちょっとだけ思ったことを。

何箇所か無駄かも・・と思うスポットも確かにありました。

電気代節約ということからも、
大仏殿西の回廊や、新公会堂、一の鳥居、円窓亭などは
省いてもいい候補かもしれません。(あくまで私見です)

大仏殿や南大門、五重塔といった建築には、
1000年単位の歴史の重み(オーラ?)というものが
ずっしりと感じられ、新公会堂や浮見堂などとは
歴史や風格の違いみたいなものを感じさせてくれました。

また期間や時間帯なども考慮してもいいのではと思います。

個人的には7月に入ってすぐというのに慣れてしまって
お待ちかね~という気持ちでしたが、
あまりに人が少なすぎました。。。

効率面からいうと夏休みに入ってからの方がいいかもしれないし、
より多くの方に奈良の良さを知ってもらうのが目的なら、
10/31で終わる会期を、せめて正倉院展が終わるまで
あと2週間延長してもいいのになと思います。

また時間面でも、
7月8月の19:00~22:00はいいとしても、
9月10月の18:00から・・・これを
思い切って寺院の拝観終了時間に合わせて17:00にするとか。
(秋分の日までは日没が18:00以降なのでまだ明るいけど、
だったら9月後半からにするとか)
そして時間が早くなった分、終了時間も21:00にする。

奈良倶楽部のお客さまを見ていても、
10月などはそんなに夜遅くに公園を歩いたりされませんし、
どちらかというと、ぎりぎりの時間まで拝観して帰る途中に
(お宿に戻るまでの夕食までの時間に)
ライトアップを見ることができた方がいいと思うのです。

まあ、もうちょっと許されるなら、
夏場(7月8月、9月の秋分の日まで)は
ライトアップ開始時間まで拝観時間を延長して頂くくらい
融通できるところを東大寺や興福寺は太っ腹を見せてほしいです。

・・・昨晩は、そんなこんなを思いながら歩いておりました。

ライトアップなんて、電気という人工的なもので照らしるだけ~!
と思ってらっしゃるあなた☆

そんな食わず嫌いしてないで(笑)
案外いいものですよ~♪

(何より私は夕食後に歩いて体脂肪がぐ~んと減りましたよ^^)


小さなホテル奈良倶楽部