2008年6月1日日曜日

鳥の巣の不思議

暦は5月から6月へ。
万緑も日に日に濃くなり美しく輝いていますね。

5月の初め頃から
我が家の中庭のハナミズキの枝に飛んで来ては
生い茂る葉っぱのなりゆき具合をチェックしている
ヒヨドリの夫婦がおります。

5月8日 

伊勢旅行から帰ってきたらこんなビニール紐が吊るされていた。
巣を作るつもりで運んできたのでしょうけど、
頭上の葉がまだ充分生い茂ってないので諦めたようでした。

その後このビニール紐は、他所で巣作りする鳥たちが持ち去って
すっかり綺麗に片付いたのでしたが・・・

5月15日 

また新たな紐がぶら下がり・・・

でもまだそれほど葉っぱが生い茂ってないので
この日も作業はここで終わってしまい
いつの間にかこの紐も無くなっていました。

その間、日に日に濃くなっていくハナミズキの葉。

そして5月28日  

大量のビニール紐が投入されだしました。
せっせとビニール紐を枝に巻きつけては器用に編みこんでいってます。

5月30日 
          

踊場の窓からも間近に見えますよ。

 真剣な顔つきでしょ。

5月31日も 

朝早くからせっせと巣作りしています。

でも・・・でもね。

お昼頃にちょっと雨が降ったんです。

まだ頭上の葉っぱがヒナ達を護ってくれるほども生い茂ってないことに気がついたようです。

昨日のお昼からもう巣作りにやって来なくなりました。

今日はずっとこのまま
中途半端なままの巣です。

でもこれでよかったんでしょうね。
卵を産んで2週間ほどじっと温めている時も
ヒナが孵って巣立っていくまでの2週間も
これからちょうど一ヶ月、ちょうど梅雨時ですものね。

それにしても綿密に基礎作りをしていたなあ。

あのビニール紐はどこから捜してくるのかしら?
巣の土台はあれで作るといいのよと、鳥同士で学習しているのかな?

そもそもビニール紐がなかった昔は何で基礎作りしていたのかしら?

んん~不思議だ。。。

同じ中庭にある鳩の巣の跡 

編みこまれていた小枝はほとんど分解されて
今、巣作りに追われている鳥たちが運び去ってます。

鳥の世界もリサイクル。。。

ちなみにこの鳩はちゃんと雛を孵したのだけど、
孵した翌日にもっと大きな鳥に運び去られたようで
生き物たちの食物連鎖とはいえ
親鳥がちょっと留守をした合間の出来事はあまりにかわいそうでした。

ほんの小さな中庭の物語でした。

小さなホテル奈良倶楽部