二月堂へ向かう道の大仏池のすぐ近くに、
ちょっとノスタルジックな雰囲気漂うお家があります。
ずっと以前から何となく気になるところでした。
ここは大正末期から昭和50年代半ばまで、「フトルミン」という名前の
人腸乳酸菌飲料を研究開発・製造していた工場があったところだと知ったのはつい最近のこと。
ご当主のKさんにご無理をお願いして工場跡を見学させていただく機会を得ました。
60年間の操業のあと、20年間眠りについていたフトルミン工場。
Kさんは近い将来、この工場跡を再利用するべく色々な計画を考えてらっしゃいます。
工場で使われていたたくさんの瓶やフラスコや小物たち・・・。
ひとつひとつを丁寧に慈しみながら
操業されていた時代に想いを馳せる・・・。
きっと昭和の懐かしくも洒落た香り漂う素敵な場所に生まれ変わるのではと
いつかその日を楽しみにお宅を後にしました。
小さなホテル奈良倶楽部