東大寺二月堂修二会にどっぷり浸かっていた2週間前・・・
世の中はすっかり春の装いで、
もうあの修二会の濃ゆ~い時間が遥かかなたの出来事のよう・・・
っと、もうすぐ薬師寺の修二会も始まるのだ!
写真は昨年のパンフです。
実は私、東大寺に近い所にすんでいるため東大寺のことはよく知っていても
ちょっと離れた薬師寺のことには疎かったのです。
薬師寺の修二会「花会式」のことは名前は知っていても一度も行ったことがなかったのですが、
昨年ようやく機会を得て、花会式結願の日を飾る「鬼追い式」の行事を見学することができました。
花会式についての詳しい説明はこちらを参照して下さい。
「鬼追い式」・・・
一年経った今思い出しても興奮するくらい楽しかったです!
薬師寺さん、私が不勉強だけだったけど見直しましたよ!
って何がすごかったって、5匹の鬼が本当に本気なんですよ!
最初はマニュアル的な所作なんだけど、20分程経つと本気で松明ふりまわすわ、観客に投げ出すわ(これ本当に怖いですよ)、
舞台の上から降りて暴れまわるわ、すごいすごいのです!
ひょっとしてお寺の下っ端さんが日ごろの鬱憤晴らしているの?
って思うくらいのエキサイト。
後で聞いたら、始まる前に結構お酒を飲まされているんだそうです^^
最後は毘沙門天さんに鎮められてご退場~となるのですが、
大いにギャラリーを沸かせてくれました。
中々のエンターテーナーぶりで、同じ修二会でも、
厳かな二月堂とは違って、お腹の底から「鬼追い式」は楽しめました。
余談ですが、もひとつ気に入ったところは、練行僧はみんな若い僧侶達で、
(だって7日間不眠不休に近い行をされるんですものね!)
引退したご長老(練行僧のお父さん達)が裏方さんに回っておられたところでした。
高位の方も裏方に回ってみんなで盛り上げよう!という気概が
むんむん伝わってかなり熱いお寺でした。
金堂前の舞台の四方には籠松明が設置されていて、かなりの炎を上げて燃え続けています。
5匹の鬼が登場
一匹ずつ松明を振りかざして花道を通って金堂の前の舞台へ進みます。
(このあたりまではマニュアル的動作でした)
暴れまわる鬼達にこちらもエキサイト!
籠松明によじ登って火の粉を振り落としたり・・・。
(写真は昨年携帯で撮ったものです。)
鬼追い式は、毎年4/5の8:30pmから。
「花会式」は3/30~4/5です。
7:00pmの初夜の声明を金堂で聴いてから「鬼追い式」を見学されることをお奨めします。
小さなホテル奈良倶楽部