2007年11月24日土曜日

玄米菜食処「菜一輪」

奈良倶楽部から近鉄奈良駅の方に歩いて15分ほどのところ、
「きたまち」という古い町並み残るあたりに
玄米菜食のお店「菜一輪」があります。



マクロビ・・・マクロビオティック・・・玄米菜食・・・

マクロビオティックのお料理を最初に食べたのは10数年前、
安曇野のシャロムヒュッテでいただいたのが初めての経験でした。
その後数年して、この「菜一輪」さんのお料理を食べ、
食後に感じる『お腹(腸内)が軽く(きれいに)なったような感覚』からヤミツキになっていた頃もありました。

ただ「菜一輪」さんは完全2日前予約、中々それができない仕事柄しばらくご無沙汰しておりました。
今回夜のメニュー構成が変わってお値段もお手頃になり、
取材も兼ねて次に外食するならここと気合を入れて訪れました。

2日前予約というのにも理由があって、
材料の仕入れから素材、調理の手間すべてひとつずつ丁寧に愛情もって作られるので、
そういう時間が必要とされるのですね。

以前胡麻豆腐を作るのに、気の遠くなるくらい胡麻を擂ってらっしゃるのを見たことがあります。
玄米も一粒一粒籾殻を丁寧に取って、一番美味しくいただけるように炊き上げますので、簡単なように見えても大変な手間隙をかけられているのですね。

「労働と実りとに感謝しつつ、常に素材に語りかけるような気持ちで料理します。・・・」
(HPよりの抜粋)

素材のパワーが感じられる料理、元気をもらえる料理、
マクロビのお料理をどういう風に言えばいいのかわからないけれど、
私にとっては滋味あふれる愛情をいただく・・・大袈裟に言えばそんな感覚のお料理です。

 前初の小鉢です。
一度凍らせたお豆腐や山東白菜、むかご、ギンナン、ローストしたオクラ、十津川産のブナシメジをちょっと干して・・・素材に色々手をかけ手間かけ、色々な味が複雑に絡み合ってえもいわれぬハーモニー。
一皿に味わい深く盛り付けられています。美味しい!食前酒と一緒に出されます。


ビーツのピクルスと大根のサラダ干し柿添え、メークインと柿とイタリアンパセリのサラダ、里芋の胡麻和え柚子胡椒風味、生椎茸・テンペ・車麩のソテー、鳴門金時とシナモンの茶巾しぼり、ヒジキ蓮根、蕪のお漬物、タカキビ入りの玄米など。
玄米を中心に手の込んだ一品一品が絶品の美味しさ!
食べていったら無くなってしまって惜しいよ~と思いながら、
よく噛んで味わっていただきました。

かぼちゃ、里芋、蕪の葉のお吸い物。
お出汁が美味しい。
 デザートは渋柿の自家製干し柿。自然の甘さが上品な美味しさ!

店内の様子。
奥の中庭には樹齢300年の松がりっぱに植わってます。
食後にお薄をいただくお茶室などもあります。

英国風に統一されたレトロな雰囲気の洋間。


「玄米菜食処 菜一輪」
奈良市北袋町18 tel:0742-23-1715

メニューは
    
◇玄米菜食膳・・・昼・夜ともに2950円
2名さま以上で2日前までに要予約
昼はサービスでお抹茶かオーガニックコーヒーがつきます。

◇玄米盛り合わせ・スープ付・・・昼・夜ともに1950円
2名さま以上で2日前までに要予約
+100円でオーガニックコーヒーがつきます。

◇らんち 冷製パスタ(五島列島椿油細うどん・旬やさい)・・900円
12時~14時
1名さまから予約なしで大丈夫です。
(但し、予約状況によりますので事前にお問い合わせ下さい。)
+100円でオーガニックコーヒー


奈良女子大の北側にある数寄屋造りの一軒家。
古い町家でいただくのは有機農法の農園で採れたばかりの野菜や豆類、そして合鴨農法で作られた玄米(高千穂産、天日乾燥したもの)です。
味付けの基本は塩(天草の海水を天日で結晶化させた「小さな海」)と醤油(海の精のうすくち)。
季節の食材の風味や滋味を美しく美味しく生かした、完全マクロビオティック料理です。

***以前、このブログでもご紹介した「はちみつ」さんと「菜一輪」さん。
どちらも奈良倶楽部のご近所さんにあって、マクロビのおいしいお料理がいただけて私は幸せものです♪

小さなホテル奈良倶楽部