奈良町にある元興寺では毎年8月23日・24日に「地蔵会万燈供養」が行われます。
この元興寺は、平城遷都に伴い藤原京にあった日本最古の仏寺、飛鳥寺が移転したもので世界遺産でもあります。
屋根は行基葺という屋根形式で、なんと!一部分に飛鳥時代の瓦も残っているのです。
「地蔵会万燈供養」では、まずお皿を買って(1000円)、ここに墨でお願いしたい事と名前を書き、灯心となる縄を乗せ、油を注いでもらいます。
そして、境内のたくさんの石仏の前に火をつけたお皿を並べます。
たくさんのお地蔵さまや小さな石仏の前にゆらめく灯りのきらめきが何ともいえない美しさ!
元興寺は、もとは興福寺と同じくらい敷地のあったお寺だったのですが、平安時代の中頃になると次第に勢力が衰えて荒廃し僧侶のいない時期があったそうです。
現存するのは極楽坊とよばれた僧房の一部だけとなってしまいました。
極楽坊(国宝)の中では、東大寺や興福寺、薬師寺、唐招提寺などの長老の方(皆さん達筆です!)や、奈良在住の芸術家(個性的な作品が多かったです)、そして政治家や有名人の方が描かれたお盆灯籠が飾られています。
お~!とびっくりする方もいらっしゃってひとつずつゆっくりとお名前を拝見していくのも楽しみです。
極楽坊正面の前には蓮の花が・・・。
そして元興寺にはもうひとつ、須田剋太画伯が奉納された衝立があるのです!
普段は閉まっている障子が、この日だけは少しだけ開いて、こそっと見ることができます。
障子の隙間からパチリと撮ってきました^^
「地蔵会万燈供養」 8月23日・24日 17:30~21:00 お問い合わせ 元興寺 0742-23-1377
二日目の24日には、「まんぷく供養夢まつり」と名うち、境内で奈良の料理人達が屋台料理を出されます。
ふふ、これがまた美味しいのです!
明日は勿論レポに行ってきま~す♪
「まんぷく供養夢まつり」 8月24日 12:00~ お問い合わせ 蛍の会