2009年1月30日金曜日

神戸へ「白洲次郎 白洲正子展」と帽子デビュー


神戸大丸で開催中の「白洲次郎と白洲正子」展

骨董の目利きとしても名高い白洲正子。
彼女の美意識で収集した骨董はどれも筋が通っていて華がある。

数年前にMIHOミュージアムで観た「白洲正子」展で受けた感動を
じんわり思い出し、今回も神戸まで足を運びました。

MIHOでは白洲正子の愛用していた骨董など好みのモノの展示を通して
彼女の暮らしの中に息づく美の世界を味わうことができたのでした。
今回は、それほどの大きな規模ではなかったのですが
二人のそれぞれの生き方と流儀に迫った展示内容が大変わかりやすく
佳品と呼べる展覧会であったと思います。

白洲正子の美の好みの方は、暮らしまわりのものよりも
かなり歴史的な古美術品に重きをおいていたような印象でしたが
(ここでも二月堂焼経が!←金沢の「杉本博司展」でもあったけど)
やはり一人の目利きの「意思」のフィルターを通して選ばれたものには
ひとつの「美の本質」が貫かれているのですね。心地いいものでした。
(それが「好み」というものだし、私は彼女の「好み」が好きなのですが)

かたや、白洲次郎。
「葬式無用、戒名不用」という、わずか2行の遺言書。
あまりに有名なこれは彼の遺言書だったんですね。
プリンシプルという「筋を通す」ことに拘った
ダンディでお洒落でカッコイイ人生。
いま白洲次郎ブームとも言われているけれど、わかるような気がする。
こんなに一本筋の通った人、そういないものね。

デパートの中のミュージアムでの開催だからか
二人の人気の高さからなのか、平日でもすごい人出の展覧会でした。

・・・・・・・

お洒落で格好いいダンディズムに刺激を受けたわけではないのですが。
神戸大丸を出てから、カッコイイ帽子屋さんに行きました。


「ラ・コッポラ・ストルタ」

生地はすべてイタリア製、縫製はシチリアの工場で手作りで。
帽子のスタイルはハンチングとキャスケットの2種類だけ。

コッポラはもともとシチリアで生まれた帽子の総称。
庶民の帽子として愛されてきたコッポラは、
アメリカに移民したシチリア人とともに海を渡って行き
イタリアン・マフィアとしてその名を広め
コッポラも『マフィアの被る帽子』というイメージに。
コッポラは少し斜めに被るのがマフィア風。
伝統ある帽子を伝統ある"粋"な被り方で...。

という訳で、粋な被り方をして友人と二人で記念撮影。
撮影した写真をお店のブログに掲載OKだと割引き有りなのです^^
ふふ、どこかに掲載されてますので。

・・・・・・・・

この日のお昼は 

          
美味しい中華粥のお店「杏杏」へ。

白洲次郎も正子も粋人だったけど、神戸の街も粋でハイセンス。
この日は少しだけ粋なエッセンスを楽しんだ一日。

3月20日より、近鉄奈良駅と阪神三宮駅が一直線に繋がって
もっと神戸が身近になるのですね。楽しみ楽しみ♪

ハイカラ神戸と、ずっしり歴史の面影残る奈良。
それぞれ違った街の魅力を味わいに行ったり来たり楽しみたいですね。

小さなホテル奈良倶楽部