奈良県吉野の柿、今日がお初です。
柿に目がない私にとって、これからのシーズンはムフフのフ♪
柿の産地、奈良に住んでてよかったわ~。
で、せっかくですから知ってる限りの「奈良と柿」についての薀蓄
いえ豆知識を・・いえいえ、受け売りなどを・・・。
奈良の柿の生産高は全国2位。江戸時代から「御所」柿で有名でしたが
近年は岐阜の「富有」、新潟の「平核無」に押され気味。
でも今再び「刀根早生(とねわせ)」で注目を浴びています!
そして「奈良と柿」といえば・・・正岡子規の
『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』を思い出しますね。
子規が奈良を訪れ『柿食えば・・・』の句を詠んだ日は
色々な資料から10月26日と特定されて
今では「柿の日」に制定されているのです。
この時、子規が宿泊したところが「対山楼」という旅館。
奈良倶楽部のご近所の日本料理のお店「天平倶楽部」さんは
この旅館の跡地に建てられているのです。
柿好きの子規は旅館の部屋から見える柿の木を眺め
『秋暮るる奈良の旅籠や柿の味』という句を残しています。
他にも『柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな』や
『渋柿やあら壁つづく奈良の町』といった句も詠んでいます。
本当に柿好きだった子規。
奈良に来て美味しい柿をいっぱい食べれて幸せなことだったでしょうね。
子規が宿泊した対山楼の跡地にあるレストラン「天平倶楽部」さんの
お庭には実際に子規が眺めたであろう柿の古木が今でも残っています。
この古木を中心に子規が見た風景を再現した
「子規の庭」も作られているのですよ。
(この庭を設計されたのは、子規の妹・律の孫にあたる
奈良市在住の造園家、正岡明さんです。)
東大寺や若草山を借景に設計された「子規の庭」は一般公開されています。(10:00~16:00入場無料)
こちらは
天平倶楽部さんで販売されている和菓子「子規の柿」美味しいよ!
小さなホテル奈良倶楽部